オズのヘンリーおじさん
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第三幕その五
「お家のベルを鳴らして」
「そしてね」
「おじさんとおばさんに会いましょう」
「これからね」
こうお話してでした。
ドロシーは玄関、お家とお庭があって壁に覆われたその正面にあるボタンを押しました。するとです。
玄関のボタンがあるベルのところからです、お年寄りの女の人の声が聞こえてきました。穏やかで優しい感じの声です。
「どなた?」
「私よ」
ドロシーはその声の人に答えました。
「おばさん、おじさんもいるかしら」
「あら、ドロシーなのね」
「ええ、映像でも出てるわね」
「今点けたわ」
映像のそれをというのです。
「さっきまで切っていたわ」
「もう、今はね」
「玄関の映像もよね」
「あるから」
だからだというのです。
「ちゃんと点けてね」
「ええ、それじゃあ」
「お願いね、それでおじさんもいるかしら」
「今お家の中でパソコンと向かい合ってるわ」
「お仕事で?」
「収穫とかは終わったけれど」
それでもというのだ。
「管理データの入力をしてるの」
「そうなのね」
「それが終わったら」
そうなると、というのです。
「暫くはかなり暇よ」
「それなら丁度いいわ」
ドロシーはおばさんのお話を聞いてにこりとなりました。
「今からお家に入っていいかしら」
「いいわよ、あらオズマ姫もおられて」
おばさんは映像を見て言いました。
「他の人達もね」
「一緒よ」
「そうよね」
「それがどうしてかもお話するから」
だからだというのです。
「今から皆と一緒にね」
「お家の中になのね」
「入れてくれるかしら」
「いいわよ」
これがおばさんの返事でいsた。
「それじゃあね」
「ええ、お邪魔するわ」
「只今でしょ」
おばさんは笑ってこう返しました。
「だってここはあんたのお家よ」
「おじさんとおばさんがいるから」
「あんたのお家はエメラルドの都の宮殿もで」
それでというのです。
「ここもね」
「私のお家ね」
「だからね」
「お邪魔しますじゃなくて」
「只今よ」
この挨拶になるというのです。
「そうなるわ」
「そね、言われてみれば」
「そうでしょ、あんたとトトはね」
「じゃあ」
「ええ、言ってね」
「只今」
ドロシーは笑顔で挨拶を訂正しました、そして玄関の扉を開けて皆をトトと一緒に先導してお家の中に入ってです。
そうしてお家の中に入るとでした。
おばさんそしておじさんそれぞれエメラルドの都の色である緑色のオズの国の民族衣装を着たお二人がです。
皆を笑顔で迎え入れてコーヒーを人数分出してくれてです、そのうえで皆の挨拶を受けてからリビングでドロシーのお話を聞きますが。
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