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八条学園騒動記

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第七百三十七話 シュールリアリズムの植物その五

「凄くてね」
「評判なのね」
「そのことをね」
 彰子はさらに話した。
「レミから聞いたの」
「ブラジルだから」
「そう、あの娘ブラジル人でしょ」
「まさにその国ね」
「だからね」
 それでというのだ。
「この度はね」
「あの娘に教えてもらってなのね」
「行くのよ」
「それで私にもなのね」
「誘いかけてるの」
「それで行くのね」
「そうなのよ」
「じゃあ行きましょう、ただね」 
 七海は笑って話した。
「レミもね」
「一緒になのね」
「誘いかけない?」
「そうね、あの娘からだし」 
 彰子は七海の言葉に頷いて答えた。
「それならね」
「いいわよね」
「じゃあね」
 それならというのだ。
「これからね」
「あの娘にも声かけるのね」
「今からね」
 スマートフォンを出して言った。
「レミにね」
「連絡するのね」
「それで一緒にってね」
 誘いをかけてというのだ。
「オッケー貰えたら」
「三人で行くのね」
「そうしましょう」
 こう言って実際にレミに連絡をした、メールを送ったが二人の真後ろから着信音が鳴ってそうしてだった。
「何か用?」
「あっ、レミ」
 七海は自分達の真後ろにいた彼女に応えた。
「そこにいたの」
「今通りがかったの」
「そうだったの」
「おトイレに行って」
 そうしてというのだ。
「今丁度ね」
「通ったところだったの」
「自分の席に戻りにね」
「それで私達の真後ろにいたの」
「ええ、それでね」 
 自分のスマートフォンを見て言った。
「植物園に一緒に」
「行かない?」
 今度は彰子が応えた。
「あのアマゾンのね」
「極彩色の植物観るのね」
「そうしない?」
「いいわね、丁度ね」 
 レミは笑顔で応えた。
「私も観に行きたいってね」
「思っていたの」
「またね」
「そうだったのね」
「それじゃあね」
 レミはさらに言った。 
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