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第百十六話 半ズボンの有り難さその一
第百十六話 半ズボンの有り難さ
理虹は体育の授業に出た、今日の授業は走り幅跳びであり彼女も跳んだがその跳び方は背面跳びであり。
跳んで分厚く大きなマットの上に落ちて自分達の場所に戻ってから言った。
「ちょっと気になったけれど」
「どうしたの?」
「何かあったの?」
「いや、さっき結構派手に動いたから」
一緒にいるクラスメイト達に話した。
「体操服の上めくれて危うくね」
「ブラ見えそうになったの」
「そうだったの」
「迂闊だったわ」
少し苦い顔になって述べた。
「やっぱりズボンの中に入れないとね」
「体操服もめくれるからね」
「跳んだり跳ねたりしてると」
「だから幅跳びみたいに派手に動くスポーツする時は」
「用心しないと駄目よね」
「そうなのよね、ただ下はね」
理虹は体操服を自分の濃紺の膝までの半ズボンに入れつつ話した。
「半ズボンだから滅多にね」
「下着見えないわね」
「あんた特に今は膝までの半ズボンだし」
「だからね」
「だから下は心配していないわ」
下着が見られてしまうそれはというのだ。
「別にね、ただこれが短い半ズボンだとね」
「危ないわよね」
「下にスパッツでも穿かないと」
「ちょっとね」
「そうなのよね」
こう言うのだった。
「これが」
「半ズボンのめくれたところからね」
「ちらっとでも見えるのよね」
「それが男子に見られたら」
「恥ずかしいわね」
「だから私長い半ズボン穿いてるの」
膝までのそれをというのだ。
「見えない様にね」
「用心してるのね」
「理虹ちゃんにしても」
「そうなのね」
「ましてやブルマなんて」
今はないこの体操服はというのだ。
「すぐにずり上がってね」
「下着見えるのよね」
「若しくはお尻がちょっと」
「そうなるのが明らかだからね」
「私達穿いたことないけれど」
「しかも太腿剝き出しで」
そうしたデザインでというのだ。
「冬なんかね」
「滅茶苦茶寒いわね」
「半ズボン以上に」
「そうなるわね」
「だからね」
それでというのだ。
「ブルマはデザインもアウトで」
「すぐに見えることからもで」
「冬寒いこともそうで」
「色々アウトよね」
「女の子からすれば」
「半ズボンでいいでしょ、それかジャージのズボンね」
これだというのだ。
「冬は特にね」
「暖かいしね」
「冬にジャージの下ってね」
「一枚だけでお違うのよね」
「それもかなり」
「そう、だからね」
それでというのだ。
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