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仮面ライダーディケイド 本当の自分自身

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第七章

「ラッキーグローバー」
「大ショッカーに」
「そうさ」
「僕達もね」
 そのラッキーグローバーの面々が不敵に笑いながら言ってきた。
「こうして大ショッカーに忠誠を誓って」
「貴方達を倒しに来たのよ」
「来たか」
 それを見ても冷静なままの門矢だった。彼は戦闘員達の中から出て来た彼等を見ても態度を変えない。落ち着いたままであった。
「完全にわかった。スサノオは御前等を手駒にして俺達を試すか」
「そういうことになるね」
 海東が彼の横から冷静に言葉を返してきた。
「つまりはね」
「ならだ。戦うだけだ」
 早速ベルトを出した。そしてカードを出してそのうえでだ。変身に入るのだった。
「変身!」
「変身!」
「変身!」
「変身!」
 彼だけでなく海東、小野寺、そして光も変身してだった。そのうえで彼等に向かうのだった。
「さて、それでだけれど」
 ここで海東こと仮面ライダーディエンドがディケイドに言ってきた。
「まずは数も合ってるしラッキーグローバーに向かうね」
「そうする」
 まさにその通りだった。
「最初はあの連中だ」
「それはわかったよ」
 ディエンドもそれはわかったとした。
「けれどね」
「けれどか」
「他の三人はどうするんだい?」
 ディエンドが問うのはこのことだった。
「アビスやジョーカーは。どうするんだい?」
「そちらの心配はない」
「心配はないって」
「どうしてですか!?」
 小野寺が変身しているクウガと光が変身しているキバーラが彼の言葉に問うた。既に戦闘員達の中に入り戦おうとしている。
「あの三人もかなり強いぞ」
「それでもなんて」
「見ろ」
 言葉は命令調であったが確かなものだった。
「助っ人が来た」
「助っ人!?」
「それは一体」
「門矢士さん」
 彼が戦場に来たのだった。それは紅渡だった。
 そして名護啓介と登大牙もいる。マサオにバッシャー達も一緒であった。彼等はディケイド達から見て右手に、丁度大ショッカーの軍の輪の後ろに出て来た。
「貴方もようやくですね」
「そうだ。世界を護る為に戦う」
 まさにそうだと返すのだった。
「少なくとも世界を破壊することはもうない」
「そうですね。貴方はこの世界を護る存在になった」
 それは紅もよくわかることになっていた。
「間違いなく」
「渡君」
 名護がここで紅に声をかけてきた。
「彼が君が話していたディケイドだな」
「はい、かつては世界を滅ぼす存在とされ」
 名護にもこのことを話すのだった。
「今は世界を護る為に戦うライダーです」
「そうか。それではだ」
「僕達も戦いましょう」
「そうだな。またスサノオがいる」
 名護はそのことを既にわかっていた。だからこそここにいるのだった。
「それなら戦うしかない」
「渡、塔だな」
 登は自分から紅に問うてきた。
「俺達が目指すのは」
「うん、そこなんだ」
 兄にその通りだと答えた。
「そこにスサノオがいるから」
「わかった。それならだ」
 彼も異論はなかった。そうしてマサオもだ。
「こっちの時代でもスサノオって滅茶苦茶に暴れてるんだね」
「彼はそのまま僕達と戦い続ける存在」
 紅は我が子にも答える。
「だからこそ」
「わかったよ、パパ」
 そして彼も父の言葉に頷いた。
「それじゃあ僕もね」
「行こう」
 紅は我が子に対しても告げた。
 
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