星河の覇皇
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第八十五部第五章 北京宣言その四十七
「まだまだだ」
「開発と開拓の余地があります」
「地球をはじめ多くの惑星にだ」
それにというのだ。
「惑星の周りの多くの衛星もある」
「まだまだ多くの開拓地があります」
「そうだ、太陽系だけで何百億の人口が住めてだ」
そうしてというのだ。
「まだまだ余裕がある」
「左様です」
「朱とですらそうでだ」
「他の星系もですね」
「まだまだな」
まさにというのだ。
「開発と開拓が出来る」
「左様ですね」
「人類が銀河に出てな」
「無限の可能性と富を手に入れました」
「まさにな、少なくとも連合はな」
即ち自分達はというのだ。
「そうなった」
「素晴らしいことに」
「エウロパは違うが」
「我々はそうですね」
「そして今国力はエウロパの六百倍だ」
「人口は四十倍で」
「総生産はそれだけだ」
六百倍あるというのだ。
「単純な国力差は百倍と言われたが」
「その実は」
「それだけだ」
「開いていますね」
「その開拓地、開発地とな」
そしてというのだ。
「資源がありな」
「そうなりましたね」
「神々の恵みだ、しかし」
「衰退も経験してきました」
「そうだった、だがな」
「衰退も終わりますね」
「そして繁栄がある」
そうなるというのだ。
「あらゆることにな、だが」
「だがといいますと」
「生命は必ず死ぬ」
「人も然りですね」
「不死身、不老不死なぞはな」
「この世にはないです」
アッチャラーンはここでは達観して述べた。
「何度も生まれ変わるものです」
「仏教の考えだな」
「はい、輪廻転生を繰り返すのがです」
「人であってな」
「あらゆる生命です」
「そしてその中で解脱するか」
「そして涅槃に至ります」
アッチャラーンはキロモトに仏教の考えを話した。
「あらゆる生命はです、肉体はです」
「死ぬものだな」
「死なないことはです」
それこそというのだ。
「まさにです」
「絶対にないな」
「はい」
まさにというのだ。
「そのことは」
「私は仏教徒ではないが輪廻転生は否定しない」
「左様ですか」
「それもあるだろう、しかも人そしてあらゆる生あるものはな」
「死にますね」
「必ずな、そして企業も国家もな」
人が死ぬのと同じくというのだ。
「やはりな」
「生まれればですね」
「滅ぶ、また一見同じ国でも」
企業も名前は同じでもというのだ。
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