神々の塔
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第五十五話 食事その十二
「今からすぐにです」
「準備にかかるな」
「そうします」
「これは戦場での戦ではない」
英雄はだからだと話した。
「戦場なら敵の準備が出来ていないとな」
「好機です」
「そこをだ」
まさにというのだ。
「衝くものだが」
「この塔ではちゃいますか」
「我等は試練だ」
「戦って勝つ為の」
「そうであるからな、お互い準備が整ってだ」
そうなってからだというのだ。
「戦っていい、そうであるからな」
「今はですね」
「待つ、速く整えるのだ」
「わかりました」
シェリルは答え他の面々と共にだった。
戦の準備を整えた、そうしてケルトの英雄達との戦に入り彼等を倒していったがその中でク=ホリンともだった。
戦うことになった、すると。
「話は聞いてたけどな」
「凄い姿になるな」
中里と芥川は今の英雄を見て話した。
「右目はくぼんで左目は出て」
「髪の毛は逆立ってな」
「前進から血が噴き出て」
「肌も変わってな」
「これが私の覚醒した姿と思ってくれ」
ク=ホリンはその姿で応えた。
「私は戦うとこの姿になるのだ」
「覚醒して」
「それで、ですね」
「そしてゲイボルグを使う」
手に持つ槍を見ても言った。
「そうもする、ではいいな」
「はい、ほなです」
「お相手願います」
二人が一行を代表して応える、そうしてだった。
戦に入るがここで芥川は言った。
「ゲイボルグに要注意や」
「僕等の中ではホイットマンが持ってるな」
「銃の形でな、あの時散弾銃にしたら一番強いやろ」
「それがゲイボルグの特質やからやな」
「そや、あの槍は足で蹴って前に放ってな」
そうしてというのだ。
「そこで敵に向けてな」
「無数の刃を四方八方に飛ばして攻撃するな」
「そうした槍や」
「まさに散弾銃やな」
「そうや、その威力は桁外れや」
「まさに必殺の武器やな」
「集まって戦ってると不利や」
芥川は真剣な顔で述べた。
「それでや」
「ここはやな」
「散開してな」
そのうえでというのだ。
「囲む様にしてや」
「戦うか」
「そうすることが一番や」
「そやね、ほな皆散開してや」
綾乃は芥川の提案を受けて話した。
「そのうえで囲んで戦おうな」
「そや、それもや」
「空からやね」
「それぞれの神具に乗って動きつつな」
そうしつつというのだ。
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