ドリトル先生と不思議な自衛官
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第一幕その五
「その阪神大震災に被災して」
「その人もなんだ」
「自衛隊に文句言って批判されたよ」
「あれかな、何でもっと早く来なかったとか」
「そんなことを言ってね」
「それは批判されるね」
「普段批判している人達に助けられてもね」
そうしてもらってもというのです。
「感謝しないでね」
「文句言っていたんだね」
「こうした人がいることは」
善政はとても残念そうに言いました。
「日本にとってよくないことだよ」
「全くだね」
「自衛隊の何処が悪いのか」
「理解出来ないよ」
「本当にね」
「そうだね、それで北朝鮮の軍隊はいいみたいだから」
先生は動物の皆に言いました。
「尚更だよ」
「わからないね」
「そんな人達がいるってことが」
「どうもね」
「日本独特の平和主義というのか」
先生は首を傾げさせてこんなことも言いました。
「ひょっとしたら」
「平和でいたいなら軍隊は必要だよ」
「災害だって平和を脅かすものだし」
「というか自衛隊なくても災害起こるし」
「災害起こった時にどうするかだし」
「それがわかっていない人がいることが」
カレーを食べつつ思うのでした。
「つくづくね」
「日本にとってよくないことだね」
「そうした人達っていつも騒いでいるけれど」
「そして文句言ってるけれど」
「何もわかっていないんだね」
「そうだよ、戦争は文化じゃないって言う人もいたけれど」
それでもというのです。
「カレーライスだってそうだしね」
「軍隊から生まれたし」
「それで広まったしからね」
「戦争も文化を生んで」
「軍隊もだね」
「そうなんだよ」
カレーを食べながらです、先生は皆とこうしたお話をしました。この日は先生はお酒を飲まないでお風呂に入ってから寝ました。
そして翌日大学に行くとです。
学園の中の中等部や高等部それに幼等部の制服の子達が大勢登校しているのを見ました、先生はその時一緒にいる皆に言いました。
「学校の制服は軍服が元だからね」
「そうなんだよね」
「詰襟もブレザーも」
「そしてセーラー服も」
「全部そうだね」
「そのこともね」
先生は皆にお話しました。
「文句言っていた人いるよ」
「軍隊が元だから」
「それでなんだ」
「そう言っていたんだ」
「学校の先生でね」
このお仕事の人でというのです。
「それでだよ」
「制服は嫌い」
「軍服が元になっているから」
「それでだね」
「それを言ったらトレンチコートもだけれどね」
この服もというのです。
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