八条学園騒動記
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第七百三十六話 広い部屋その一
広い部屋
大尉と上等兵は遊園地を出ると自分達が暮らしているマンションの近くのスーパーで夕食の食材や調味料を買ってだった。
自分達の部屋に入った、そこで上等兵は言った。
「慣れましたが」
「どうした」
「いえ、広いなと」
部屋の中を見回して言った。
「この部屋は」
「我々から見ればな」
大尉は冷静に答えた。
「そうだな」
「体格の違いですね」
「連合の者達とな」
「家具もそうですし」
「ベッド等な」
「我々から見れば」
そうすると、というのだ。
「どうもです」
「大きいな」
「左様ですね」
「どれも普通だがな」
「連合では」
「そうだ、バスルームもだ」
こちらもというのだ。
「あれでだ」
「普通ですね」
「そうだ、それとだ」
大尉はさらに言った。
「連合でユニットバスはないな」
「あれですね」
「エウロパでも今はかなり少ないが」
「元はですね」
「西洋ではな」
こちらではというのだ。
「トイレとバスルームが一緒なのがな」
「普通でしたね」
「ホテルでもだ」
こちらでもというのだ。
「それがだ」
「普通でしたね」
「そうだった」
こう話した。
「これがな」
「そうでしたね」
「それで連合ではな」
「バスルームもですね」
「あの広さだ」
「そうなのですね」
「部屋自体が広く」
そしてというのだ。
「浴槽もだ」
「広いですね」
「あれならだ」
エウロパならというのだ。
「三人はだ」
「入られますね」
「そうだな、連合では夫婦や恋人同士がだ」
「一緒に入ることもですか」
「普通だというがな」
連合各国ではそうなっているのだ。
「そうしたこともだ」
「出来ますね」
「そうしたことも考えてか」
「浴槽も広いですか」
「そうだ、そしてだ」
それにというのだ。
「連合は温泉や入浴の文化が発達していてな」
「銭湯やスーパー銭湯も多いですね」
「そうした場所では全裸でな」
「入りますね」
「エウロパでは水着を着て入るが」
それでもというのだ。
「連合ではな」
「全裸で入りますね」
「混浴の場所もある」
「かつて日本では普通だったとか」
上等兵は真顔でこのことを話した。
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