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危険物には触れないでおくこと

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第二章

「好き放題書いて責任取らない」
「読む価値はないな」 
 正道もその話を聞いて述べた。
「本当に」
「そうだね」
 桐生もそれはと応えた。
「そうした新聞は」
「それで日刊スポーツとかね」
 竹山はあらためて話した。
「スポーツ新聞は飛ばし記事書くけれど」
「それでもだね」
「取材してるし情報源もね」
「あるね」
「それが普通だから」
 マスコミのだ。
「まあアエラの記事はね」
「朝日は最近評判悪いからね」
「だからね」 
 それでというのだ。
「あそこもね」
「今はだね」
「信じない方がいいかもね」
「スポーツ記事書いていても」
「室井何とかって人が毎週変なコラム書いてるし」
「そのこともあって」
「それで日刊スポーツの記事どうなんだよ」  
 坪本は眉を顰めさせてクラスメイト達に問うた。
「そこだけしか書いてなくてもな」
「まあね」
 竹山が答えた。
「あれじゃないかな」
「あれって何だよ」
「さっきホークス選手層厚いってお話に出たね」
 このことを言うのだった。
「そうだね」
「ああ、そのことか」
「だから山川選手がホークスに行って」
 まずはこのことから話した。
「それでね」
「そのうえでか」
「人的補償になって」
「ホークスもプロテクトしてか」
「二十八人して」
「和田さんが漏れたか」
「そういえば西武先発投手揃ってて」
 桐生はホークスの今回の相手チームの話をした。
「ベテランで年俸の高い和田さんは」
「獲得するなんてな」
「ちょっと考えないよな」
 野茂と坂上が話した。
「俺も今の西武だとな」
「先発投手は充分だよな」
「それに人的補償って若手だからな」
「普通獲得するのは」
「大ベテランの和田さんでな」
「しかも年俸も高いとなると」
「あれか」
 正道はまさかという顔になって話した。
「コーチみたいに指導出来て精神的支柱になるからか」
「実際そうだしね」
 竹山が応えた。
「和田さんシーズンオフの自主トレでも」
「若手が集まって一緒にやっているな」
「チームの垣根を越えてね」
「西武もそれを見てか」
「ソフトバンクに行ったかもね、ただ」
 ここでだ、竹山はこうも言った。
「ソフトバンクが和田さん渡すか」
「ないだろ」
 即座にだ、野本和馬が言ってきた。
「流石に」
「チームの看板だぞ」
 こう言ったのは佐々将斗だった。
「それならな」
「うん、プロテクト外れててもあれだよ」
 竹山は言った。 
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