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星河の覇皇

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第八十五部第五章 北京宣言その二十六

「そうする、ではな」
「それはどうもです」
「日本の伊東首相が言いそうだな」
「そうですね」 
 アッチャラーンも頷いて述べた。
「そうしたことは」
「今回伊東首相はあちらにおられるとなると」
「我々が飲めない要求はな」
「まさにですね」
「各国政府はわかっている」
 既にというのだ。
「そしてだ」
「宣言に入れて来た」
「伊東首相の提案でな」
 それでというのだ。
「そうかもな」
「では」
「今回は伊東首相ともな」
「対しますか」
「それも主にな」
 その様になるというのだ。
「その可能性を感じた」
「左様ですか」
「これまで日本は中央政府の側にいることが多かった」
「この百年はそうでしたね」
「特に集権派が政権を握るとな」
「集権派はそもそも中央政府派ですし」
「だからな」
 その為にというのだ。
「最近は特にそうだったが」
「それがですね」
「一気にだ」
 まさにというのだ。
「ここで変わったな」
「そうでしたね」
「それは何故かというと」
 キロモトはその理由も述べた。
「国益だ」
「日本のですね」
「それを考えてな」
 そのうえでというのだ。
「今回はだ」
「中央政府に対していますね」
「政治家は国益を見て考えて動く」
「それが政治家です」
「だからだ」
「日本政府もですね」
「国益を求めてだ」
 キロモトは話した。
「今は動いている」
「そういうことですね」
「そしてだ」
 キロモトはアッチャラーンにさらに話した。
「今回は敵でな」
「強敵であり」
「その強敵の中でもな」
「特にですね」
「中心にいる気がする、勿論他の国々もな」
 まさにというのだ。
「強敵だがな」
「米中露も」
「しかしだ」
「その中でもですね」
「特にな」
 何といってもというのだ。
「伊東首相は厄介に思える」
「そうなのですか」
「彼女はよく狐と言われる」
「九尾の狐ですね」
「教養と学識もあるが」 
 学者出身だけあってというのだ、ただ学者であってもそれが疑われるまでの教養や学識の持ち主もいる。 
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