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ハッピークローバー

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第百十四話 ネットでの愚行その四

「そうした屑をな」
「少しでも少なくすることね」
「ああ」
 まさにというのだ。
「そうしたら世の中よくなるさ」
「自爆した奴には容赦しない」
「そう思うよ、俺は」 
 富美子に厳しい顔で話した。
「それで反面教師にしないとな」
「ああはなるまいよね」
「そう思ってな」
「そうしたことをしない」
「それだけが存在理由だよ」
「バカッターは」
「そう思うよ、しかしな」
 越智はこうも言った。
「昔はそうした奴がな」
「出なかったのね」
「何か飲んでな」
 酒をというのだ。
「お店に置き土産を残す」
「そんな人いたのね」
「それも汚いな」
「汚いって」
「犯罪レベルのだ」
 そこまでのというのだ。
「置き土産を残す」
「そんな人いたのね」
「だからその人の友達はその人がよく行く店には行かないそうだ」
「置き土産に出会うから」
「酔うと凄く下品になってな」
 そうしてというのだ。
「そうするらしい、若し誰かがネットにあげれば」
「置き土産残す様子を」
「確実にな」
 それこそというのだ。
「お店から損害賠償だ」
「そうしたお話になるのね」
「確実にな、それも昔からな」
「その人そうなの」
「ネットが出て来るまでな」
「昔は本当にそんな人いても」
「出なかったんだ」
 世に知られなかったというのだ。
「それがネットが出てな」
「わかる様になったのね」
「それで馬鹿が自分からな」
「晒す様になった」
「そうだ、お店の迷惑になることは」 
 それはというと。
「絶対にな」
「したら駄目よね」
「そうした常識がないとな」 
「人間としてどうかよね」
「そして犯罪じゃないが」
 ここで越智はこうした話もした。
「お味噌汁を飲んでな」
「それでどうしたの?」
「飲んだ後の茶碗にな」
 味噌汁を入れていたそこにというのだ。
「痰を吐いたんだ」
「うわ、それはないわ」
 富美子はその話を聞いて思いきり引いた、顔をこれ以上はないまでに顰めさせてそのうえで言うのだった。
「絶対にね」
「そうだよな」
「バカッターじゃなくても」
「お店に損害賠償請求されなくてもな」
「若し私そうしたことする人見たら」
「普通に付き合えるか」
「絶対に無理よ」
 越智に断言で以て答えた。
「もう見た瞬間にね」
「付き合い止めるな」
「出来ないわよ」
 普通に付き合うことはというのだ。 
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