ハッピークローバー
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第百十三話 野球の世界は広いその十
「他にも色々とね」
「あるのよね」
「まともなお仕事には就けないし」
「特に見える場所に入れるとね」
手首や首筋にだ、特に顔に入れるとだ。
「無理よね」
「そうなるしね」
「そう思うとまともな人は入れないわね」
「そうだからね」
「もうあの人は」
「色々駄目過ぎるよ」
「そうなるわね」
「ああした人を許容したから」
まさにその時点でというのだ。
「巨人は紳士じゃなくなったんだよ」
「それが看板だけにしても」
「完全にね」
その見た目すらだ。
「そうなったんだよ」
「あの人が紳士かっていうと」
「全然違うのはね」
「一目瞭然ね」
「そう、それで今は」
巨人はとだ、達川は話した。
「半グレ集団だよ」
「練習も竹刀で遊んでばかりで」
「揉めごとばかり起こすね」
「碌でもない人達ね」
「そうだよ、あんなチームが野球の全てとかね」
「有り得ないわね」
「巨人は汚物だよ」
日本球界のそれであるというのだ。
「それだけだよ」
「汚物が全部じゃないわね」
「だから俺巨人はまた負けたと見るだけで」
勝率一割台なので常である。
「他にはね」
「見るものないわね」
「そうだよ」
こう一華に話した。
「本当にね」
「巨人については」
「あそこはね」
それこそというのだ。
「それだけだよ、それで野球全体を見たら」
「広いわね」
「うん、プロ野球も十二球団あって」
「二軍だけのチームもあるし」
「独立リーグも八条リーグもあって」
「多いわね」
「だから漫画もね」
こちらの創作もというのだ。
「もう今は巨人が主人公の漫画なんて」
「ないわね」
「他のチーム、架空でもね」
「そういうのばかりよね」
「本当に巨人ばかりにこだわっていて」
そうしてというのだ。
「戦後の日本おかしかったよ」
「大鵬卵焼きって言って」
「子供は皆そうとか」
こうした状況はというと。
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