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夢幻水滸伝

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第三百三十二話 優勢なままでいる為にその十二

「これで、です」
「敵の援軍を叩くつもりやったか」
「実際にそうなる様に進めていて」
 戦局をというのだ。
「敵の援軍を今まさにです」
「迎撃部隊が迎え撃つか」
「そうした状況でしたが」
「そこで私が来てか」
「スタインベックさんもです」
 敵である彼もというのだ。
「そうでした、さてどうするか」
「敵の援軍はプライス、ミルフォードから来てるな」 
 エリカは敵の援軍が来ている方角を街から話した。
「そやな」
「はい、それぞれの方面から」
 オニールもそうだと答えた。
「そうしてきています」
「そやね」
「それでプロボ、ユーリカを占領しまして」
 この二つの街をというのだ。
「それぞれ拠点にしまして」
「迎え撃つつもりやね」
「そうです」
 その通りだとだ、オニールは答えた。
「その準備を整えています」
「ほなプロボの方はそのままでな」
 そちらの方はというのだ。
「それで私はな」
「ユーリカの方にですか」
「そっちにスタインベックちゃんが来てるからな」
 だからだというのだ。
「そっちにや」
「軍を率いてですか」
「向かってな」
 そうしてというのだ。
「防衛ラインを整えて」
「迎え撃たれますか」
「正直スタインベックちゃんとまともにぶつかっても分が悪い」
 オニールにもこのことを話した、そうしながらスープを飲みその味を楽しむ。それからまた言うのだった。
「そやからな」
「それで、ですね」
「守りを固めてな」
「スタインベックさんをこれ以上進ませない」
「そうするわ」
 こうオニールに話した。
「私は」
「そうですか」
「正直彼の軍は戦えるだけの整備と補給を得られる」
 そうだというのだ。
「カリエンテを拠点として」
「そうしてですね」
「シーダーシチーそれにミルフォードとな」
「その周辺の街や村からですね」
「補給を得られてな」
「整備もですね」」
「可能やさかいな」
 だからだというのだ。
「充分にな」
「戦えますね」
「彼の軍の規模やとな」
「それだけの軍事物資と設備がですね」
「得られるだけあるわ」
 そうした街や村にはというのだ。
「そやから尚更な」
「今は、ですか」
「無理をせんで」
 そうしてというのだ。
「迎え撃つわ」
「攻めへんですね」
「そやからオニール君もな」
「今はですね」
「無理せんことや、まあプロボの方で敵軍を退けたら」
 それが出来たらとだ、エリカはそれからの戦略を話した。 
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