ドリトル先生とラーメン
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第十幕その九
「これがどういうことか」
「わからないのは先生だけだし」
「僕達もわかってるし」
「王子もトミーもだからね」
「そうなのかな。けれどね」
それでもと言う先生でした。
「実際に月曜そうするね」
「さもないと本当に怒るから」
「行こうってね」
「そして言ってもらうからね」
「それで日笠さんと行く時は」
「僕達はお家にいるからね」
「ううん、何かある感じだけれど」
先生はこのことか感じ取りました。
「それが何なのかわからないよ」
「わからなくてもそうしてね」
「僕達も考えてるからね」
「皆で」
「そうしているしね」
「是非だよ」
「先生もそうしてね」
皆で先生に言いました、そしてです。
先生はその皆と一緒に神戸のお家も帰りました、それでトミーにラーメン一座のお話をするとトミーはこう言いました。
「凄いのは八店全部ですね」
「うん、食べたよ」
先生は笑顔で答えました。
「そうしたよ」
「いつも通りの大食漢ですね」
「そうだね。とはいってもね」
「日本人の中ではですね」
「あまり沢山食べない傾向があるからね」
「人それぞれにしても」
「少食だよ」
日本人全体として見てです。
「他の多くの国の人から見てね」
「そうですよね」
「僕は国籍は日本だけれど」
「生まれと育ちはイギリスで」
「体格もね」
「日本に生まれた日本人とは違いますね」
「そうだからね」
それ故にと言う先生でした。
「僕は大食漢でも」
「その日本の人達から見てですね」
「そうだね。ただイギリスにいた頃は」
「先生が大食漢とはです」
一緒に暮らしていたトミーもです。
「思わなかったです」
「そうだったね」
「別に」
これといってとです、トミーは先生に答えました。
「普通だと」
「やっぱり日本のお料理が美味しくて」
「食べる量が増えましたね」
「いや、つくづくね」
「イギリスのお料理は」
「イギリスにずっといたらわからないけれど」
それでもというのです。
「味はね」
「世界的に言われてますし」
「そればかり食べていると」
「量もですね」
「トミーが作っても」
それでもというのです。
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