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夢幻水滸伝

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第三百三十一話 牽制の為の進軍その七

「既に敵軍には空から攻撃してるしな」
「そちらは圧倒しています」
「まず数が違いますので」
「こちらの方が上です」
「しかも相手は複葉機です」
「こちらが単葉機に対して」
「しかも飛兵の装備もちゃう」 
 エリカはこちらの話もした。
「ほんまな」
「はい、その為ですね」
「空戦は圧倒しました」
「我々は制空権を掌握しました」
「ネバダ州北部はそうしました」
「そやから楽に進めていて」 
 今現在そうであってというのだ。
「そしてこれからもな」
「順調な進軍が期待出来ますね」
「ウィネマッカまで」
「第一の戦略目標であるあの街まで」
「それが出来るけどな」
 それでもというのだ。
「焦らんことや」
「今はですね」
「慎重に進む」
「そうしますね」
「そや、そしてウィルマッカを掌握したら」
 エリカはそれからのことも話した。
「カーリンにエルコ、ウエルズも掌握してや」
「州北部の主要な街をそうして」
「それからですね」
「さらにですね」
「カルフォルニア州との道も掌握してな」
 そうしてというのだ。
「そしてユタ州の方にもやで」
「オニール様が攻められている」
「あの州への道も掌握する」
「そうしますか」
「それで連携出来る様にもする」
 オニールが率いる十万の軍ともというのだ。
「そうするで」
「わかりました」
「それではそうなる様にしましょう」
「慎重に進み」
「そのうえで」
「そうしてな」
 そのうえでというのだ。
「その様にしてそれが整ってからな」
「次の動きですね」
「それに入りますね」
「そうしますね」
「オニール君の助っ人に行く必要があるなら行って」
 そうもしてというのだ。
「南下するならな」
「それならですね」
「そちらに向けて動く」
「そうしていきますか」
「そうするで、ほんま今は北部をな」
 このネバダ州のというのだ。
「掌握するで」
「わかりました」
「それではそうしていきましょう」
「この度は」
「そうしよな」
 こう言ってだった。
 エリカは十万の軍勢をウィネマッカに進ませていった、そして街のすぐ北に着くと駐屯していた兵は千人程度であり。
 こちらが包囲するより前に街を出て南に撤退した、エリカはそれを見て言った。
「撤退したな」
「左様ですね」
「我々が何かする前に」
「勝てないと見てですか」
「それで撤退したのですか」
「そやな、ほな街の市長と交渉してな」
 敵軍がいなくなったその街のというのだ。 
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