博士の挑戦状
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第百七話
第百七話 UFOに乗って
博士はリモコンを出してから小田切君に話した。
「では研究所の入り口にじゃ」
「UFOをですか」
「出したからな」
「もうですか」
「わしが出したものは何でもじゃ」
小田切君に笑って話した。
「すぐにであろう」
「出て来てですね」
「動けるからな」
だからだというのだ。
「それでじゃ」
「今からですね」
「研究所の入り口、玄関に出てな」
そうしてというのだ。
「それに乗ってじゃ」
「天王寺動物園まで」
「一気に行くのじゃ」
「そうしますね」
「UFOに乗ればな」
そうすればとだ、博士は小田切君に話した。
「それこそな」
「一瞬ですね」
「音速の何十倍もの速度で進めてな」
そのUFOはというのだ。
「テレポーテーションもじゃ」
「出来ますね」
「だからじゃ」
「これからですね」
「それに乗ってな」
「一瞬で、ですね」
「行くぞ」
博士自ら玄関の扉を開けた、そのうえで研究所の玄関に行くとそこにもうUFOがあった、タロはそのUFOを見てライゾうに話した。
「あの古典的なのじゃないね」
「アダムスキーさんが言ってたな」
「そういうのじゃなくて」
「外見上は黄金に光る円盤だな」
「あの外観のUFOも好きじゃが趣を変えてじゃ」
博士はそれでと話した。
「だからな」
「それでなんだ」
「このタイプにしたんだ」
「そうじゃ」
まさにというのだ。
「わしはな」
「博士ってデザインも凝るしね」
「それでか」
「デザインに凝るのもマッドサイエンティストじゃ」
これが博士の返答だった、そのうえでUFOの前に来たのだった。
第百七話 完
2023・10・22
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