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新オズの臆病ライオン

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第九幕その四

 楽しそうなお顔で、です。こう言いました。
「これもオズの国ならではだね」
「そうだよね、こんな魔法のクリームがあるなんてね」
 神宝も言います。
「思わなかったよ」
「そうだね」
「流石オズの国だね」
 神宝はこうも言いました。
「まさに」
「そうだね、そういえば」 
 個々で臆病ライオンは自分達が今いる場所から少し離れたところに島があることに気付いて言いました。
「あそこに島があるけれど」
「あっ、マンゴーの木が一杯あるね」
「お昼のデザートにね」
 これにというのです。
「マンゴーはどうかな」
「あっ、いいね」
「マンゴー美味しいよね」
「とても甘くて」
「お昼のデザートにマンゴーならね」
「最高よね」
「そうだよね、今から取りに行こうかな」 
 臆病ライオンは島にあるマンゴーの木達どの木にもたわわに実っているその果実達を見て言うのでした。
「そうしようかな」
「そうしたらいいよ」
 魔法使いが答えました。
「クリームの効果は数時間続くからね」
「あの島に行って帰るまではなんだ」
「充分過ぎるまでの時間があるよ」
「それじゃあね」
「今からだね」
「行って来るよ」
 魔法使いに笑顔で答えました。
「そうしてくるよ」
「それではね」
「僕達も一緒に行っていいかな」
 神宝が臆病ライオンに言いました。
「これから」
「君達もなんだ」
「今五人でお話したけれど」 
 いつもの五人でというのです。
「臆病ライオンだけだと持って行けるマンゴーの数が限られているから」
「君達もなんだ」
「一匹と五人で行ったら」
 マンゴーの実を獲りにです。
「その分沢山の実が手に入るね」
「そうだね」
 臆病ライオンもそれはと頷きました。
「数が多い方がね」
「だからどうかな」
「いいね」
 臆病ライオンは賛成の言葉を述べました。
「それじゃあね」
「そうしようね」
「それだとね」
 ドロシーがここで言いました。
「皆それぞれ籠を持って」
「そうしてなんだ」
「獲ったマンゴーの実を籠に入れて」
「持ち帰ればいいね」
「そうしたらいいわ」
「じゃあ背中に籠を背負って」
「そうしてね」 
 そのうえでというのです。
「沢山ね」
「持って帰るんだね」
「そうしましょう」
「それじゃあ」
 こうお話してです、臆病ライオンも神宝達五人もです。 
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