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わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ

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10-3

 私等が練習していると、わざわざ岩城先生が寄って来て

「君達はさすがだなぁー 実力を見せてもらったよ 残念なのは、陸上部に入ってくれてたらなぁー この4人で地区大会ぐらいは軽く行けてたのにー・・・」

「残念ですねぇー ウチ等は地区大会ちゃうねん ラグビーで全国目指してるネン」

「おーおー 水島はいつも 威勢がいいのぉー あのなー 10月に女子中学生対象のラグビー講習会があるんやー 大阪なんやけどな それに、どの程度のレベルがわからんねんけど 参加する気があるかい? それと、中学女子の関西予選もあるけど、こっちは奈良やからな」

「えー 行きたい! そんなん紅林先生 ちっとも ゆうてへんかったでー」

「まぁ 紅林先生は運動部違うからな あんまり、情報は入らないんやろー」

「そうかぁー 先生 申し込んでーなー みんなはどうする?」

 そうしたら、全員が参加したいと言っていたのだ。

「わかった 紅林先生から校長の許可を取ってもらうよ 僕も 当日は都合つけて見学に行くようにする」

「わぁーい 先生 ありがとう なぁ 先生はウチ等の監督になってくれへん?」

「どうして? 紅林先生が居るじゃぁないか」

「紅林先生はウチ等の顧問兼コーチや そして、監督 岩城先生 最強やー」

「そんなこと 言っても 僕は、ラグビーなんて知らないし」

「ええねん 勉強したら それに、走りのプロやろぅ? ラグビーも走ってばっかーやでー 指導ぐらい出来るんちゃう?」

「どうだろー ラグビーの走り方は また 違うんやないやろか」

 だけど、しばらくすると、もう定員に達していてダメだっと知らせてきてくれた。でも、見学だけでも行くかと、岩城先生も紅林先生も引率してくれることになった。

「わぁー ここが 高校ラグビーの聖地だよね」と、私は飛び跳ねていた。

「みゅん そんなに騒いでー 恥ずかしいからやめてぇー みんな 見てる」と、泉希が押さえにかかっていた。

 始まると半分以上が何らかでラグビーをやっている子みたいで、スパイクも履いていたのだ。身体も大きい子が多かった。色々と説明を受けて、パスの仕方からボールの受け方。そして、パスをもらってからの走り方など。

 それから、いわゆるラインを作ってのパスして、相手を立ててのボールのパスを指導もらいながら行っていた。それを見ながら泉希と璃々は二人でいろいろと話合っていた。私は、桜と素直にバックスにまわすだけじゃぁダメなんだね。相手を曳き付ける為、一度、フォワードに戻したりするんも必要だねとかを話していたのだ。その後、ゆっくりとだけどタックルの講習とかも。

 終わった後、私達のところに二人の女の子がやってきた。講習に参加していた子達だった。

「あなた達 桜中学だよね」と、私達はみんな制服を着ていたから、わかったのかなー

「制服で・・・ ウチ等 出口中なんやー 左近君から聞いてるでー ラグビー始めた人達が居るって あんた 杉内さんやろー 記録会にウチもおったんやでー 見たことあるわー ウチも陸上やってたんや でも 今はラグビー と、いっても女子は二人だけで 男子と一緒に練習してるんやー」

「はっ はぁー 左近さんと・・」と、朝陽は最初 戸惑っていたけど、あの男の子の名前が出て安心したみたい。

「そーなんや! 中学になって 直ぐに 始めたの クラブでは彼の先輩なんやでー 中学女子は 大阪ではセブンズで選抜制でチーム組むんや だから、こうやって選ばれようと講習会に出てるんやー」

「はぁ ウチ等 始めたばっかーで 勉強になればと思って・・・」

「でも すごいなぁー みんな ラグビーやろ? 9人も・・セブンズのチーム組めるやん 羨ましぃー」

「うん 結束は強いでーぇ どこにも 負けへん」

「なぁ ウチは 神戸充ちる(かんべみちる) 大阪やけどな神戸(こうべ)って書くねん 今 2年生 連絡先 交換してくれへん? 今度、一緒に練習させてーなぁー そっちに行くわー」

「あっ はい でも 皆と相談しないと 先生にも・・ それに、ウチ等 練習してるっていっても片隅でやってるだけですよー 狭いとこで‥」

「かめへん かめへん 一緒にやってみたいんやー おんなじ市内ヤン」と、一方的に決めて、戻って行ってしまった。

「どうだった? 勉強になったか?」と、岩城先生がみんなに聞いていて

「うん すごぉーく なった 早速でも練習して取り入れていく!」と、璃々が言っていた。

「そうそう ウチも ただ真直ぐに走るだけじゃぁ ダメなんだと感じた」

「あー でもね 朝陽は ボール受け取る瞬間にダッシュしてるヤン そんな子 居なかったよ だから、朝陽はすごいと思うよ」と、美玖は褒めていたのだ。

「そうだね それと、ウチ等 もっと パスの間 長くせんとあかんなー 間隔短いと相手も吊られて追いかけてくるやんかー? その練習もせんとなー」と、泉希も言っていたのだ。

 そして、次の日から、みんなで話し合って練習で実践していったのだ。
  
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