神々の塔

　芥川はその攻撃を前にして仲間達に話した。
「敵の攻撃の仕方がわかるならな」
「それに対してどないしてくか」
「そうや、一撃で倒そうとしてくるなら」
　タナトスがというのだ。
「それやとな」
「僕等もやな」
「それを意識してな」
　そうしてというのだ。
「戦うことや」
「一撃で殺そうと思ったら」　
　相手をというのだ。
「やっぱりな」
「その相手に攻撃を集中させるやろ」
「全神経をな」
「つまりな」
「ターゲットをやな」
　芥川は鋭い目になって応えた。
「誰かわかって」
「ターゲットになった奴はや」
「タナトスさんの攻撃をかわす」
「必死にな、そしてや」
「その間にやな」
「残る面子でや」
　その彼等でというのだ。
「集中攻撃を浴びせてな」
「倒してくことやな」
「敵が一人に集中するなら」
　一撃で死に至らしめようとしてというのだ。
「ほなな」
「他の面子で攻める」
「そや」
　まさにというのだ。
「そうすることや」
「よし、そうするか」
「ちなみに今タナトスさんが狙ってるのは綾乃ちゃんや」
　彼女だというのだ。
「ほなな」
「残る僕等九人でやな」
「攻めることや」
「ほなそうしよな」
　中里も頷いた、そして彼の言う通りに戦いタナトスを倒した、他にもギリシアの神々を倒していった。
　ヒュプノスとも戦ったがこの神はというと。
「眠らせてくるな」
「やっぱりそうなるね」
　綾乃はシェリルに応えた。
「眠りの神様やから」
「当然と言えば当然やな」
「ほんまに」
「眠ればだ」
　そのヒュプノスが言ってきた。
「わかるな」
「その間にですね」
「私の攻撃を受けてだ」
「そうなりますね」
「眠りは安らぎだ」
　ヒュプノスは言った。
「それは確かだ、だが」
「時と場合によっては」
「死になる」
　こうシェリルに話した。
「そうなるのだ」
「戦の時は」
「そして危険な状況ではな」
「そうなりますね」
「眠るべき時があれば」
　それと共にというのだ。
「そうでない時もありだ」
「戦の時はですね」
「眠ってはならない、それもだ」
「試練ですね」
「死は痛み、眠りは安らぎというが」
　こうも言うのだった。