英雄伝説~灰の騎士の成り上がり~
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エピローグ(灰獅子隊・リィン隊)
<蒼銀の聖侶> セレーネ・アルフヘイム・ルクセンベール
ヨルムンガンド戦役後、メンフィルの本国の訓練兵に留学し、本格的に軍事を学び、訓練兵の卒業後はエレボニア総督を補佐するパントにリィンと共に政治を学んだ。『エレボニア総督』の任を終えたリィンのクロイツェン州統括領主就任後はリィンの秘書を務め、後にリィンの妻の一人にして使徒の一人になり、リィンを公私共に支えた。
人々が怖がらないように滅多に竜化をすることはなかったが、有事の際は惜しみなく力を役立てた。子宝にも恵まれ、英雄と竜の血を受け継いだ子供達は後に様々な功績を残した。また、姉のツーヤや自分と同じ竜人であるミントとの絆も決して途切れる事はなく、三人の竜の絆は後に様々な伝説を作り、多くの人々に語り継がれる事となる………………
<マーシルンの懐刀> エリゼ・シュバルツァー
ヨルムンガンド戦役後はリフィアの専属侍女長としての仕事に戻り、またヨルムンガンド戦役を含めた今までの功績を評されて”伯爵”の爵位を授与された事でシュバルツァー家の分家の当主に就任した。時折休暇を取ったり、本国からの連絡役としてゼムリアとメンフィル本国を行き来してリィンと家族や恋人として過ごす事も決して怠らず、後にリィンの妻の一人にして第一使徒になり、自分とリィンの間にできた子供達が立派な大人に成長すると爵位や皇帝に即位したリフィアの専属侍女長の地位を譲った後、心から愛する夫にして義兄であるリィンの傍でリィンを公私共に支えた。
後にエリゼが初代当主となったシュバルツァー家の分家は代々マーシルン皇家の侍従も兼ねた守護職を任せられる事になった事から、『マーシルンの懐刀』という異名でうたわれることになる。なお、不思議な事にリィンとエリゼの子孫達の内の女性達は皆エリゼそっくりの性格であり、リフィアを含めた代々のメンフィル皇帝から恐れられていたという……
<灰御前> エリス・シュバルツァー
ヨルムンガンド戦役後はクロスベル帝国の帝都クロスベルに設立されたサティア学院にアルフィンと共に留学し、平穏な学生生活を過ごす。サティア学院卒業後は自身が師と決めたデュバリィの元であらゆる修行をこなしながら、デュバリィ達の務めも手伝い続けた。リィンのクロイツェン州の統括領主就任から1年後、師であるデュバリィから卒業を認められ、リィンの元へと戻り、数多くいるリィンの妻の中でも正妻としてリィンと結婚し、後にリィンの第二使徒になり、リィンの傍でリィンを永遠に支えていく事となる。騎神の力を使う事は滅多になかったが、有事の際は惜しみなく騎神の力を振るった。
子宝にも恵まれ、二人の子供達の誰もが良縁によって結ばれ、幸せな生涯を過ごしたという。また、結婚以降のリィンが新たな女性を滅多に増やす事が無かったのはエリスのリィンの行動や夜の管理が完璧であったからだという………
<花開く黒兎> アルティナ・オライオン
”人形”のような自分の人生を変えてくれた恩人であるリィンの側近になる為にヨルムンガンド戦役後、トールズ士官学院にⅦ組の生徒として留学し、新生Ⅶ組の一員として”特別実習”という形でエレボニアの復興に貢献する。トールズ卒業後はメンフィル本国の訓練兵として留学し、軍事を含めた様々な知識を学んだ。なお、訓練兵として留学した際の学級はかつてリィンが在籍していた”黒獅子の学級”であった。リィンでは達成できなかった二つの学生の卒業を終えると正式にリィンの側近として働き始める。
当初はリィンの事は恩人にして自分が一生をかけて支える主であるという感情を抱いていたアルティナであったが、いつしかその感情はリィンへの初恋という感情に変わる。”恋”という感情を自覚していなかったアルティナだったが、アルティナがリィンに恋をしている事に気づいたエリゼ達の助言によって自分がリィンに恋をしている事にようやく自覚したアルティナは、エリゼ達の協力によってリィンに自分の想いを告白した。
アルティナの告白に最初驚き、戸惑った後考え直す事を諭したリィンだったが、アルティナからの自分へのファーストキスによってアルティナの自分への想いが本物である事を自覚するとアルティナの想いも受け入れる事を決めた事によって、後にアルティナもリィンの妻の一人にして使徒の一人になり、リィンを永遠に支えていく事となる。
後にリィン達の支援を受けて学校も兼ねた孤児院を開き、孤児達を保護し、トールズとメンフィル、そしてリィンの側近として学んだ知識を保護した孤児達に教えながら育てた。また指導者としても大成し、後世に名を残すほどの様々な分野の偉人達を幾人も育て上げた。リィンとの子宝にも恵まれ、二人の子供達は父の芯のあるまっすぐな性格と母の笑顔、そして両親の多才を受け継いだという。
なお、人造人間である事から肉体の成長を心配していたアルティナはセティ達に人造人間の肉体でも成長できるように安全性のある成長促進剤を開発してもらい、それを摂取し続けた事で身長も一般的な女性の平均身長まで伸び、肉体もセレーネを始めとした豊満な肉体のリィンの妻達にも負けない程の豊満な肉体へと成長させることができ、セティ達はこの成長促進剤の開発を元に身長の低さや胸の小ささを気にする人々にとって天の助けとなる安全な成長促進剤を開発したという……
<エレボニアの光> アルフィン・レンハイム
ヨルムンガンド戦役後はクロスベル帝国の帝都クロスベルに設立されたサティア学院にエリスと共に留学し、平穏な学生生活を過ごす。サティア学院卒業後はリィンの補佐を務めているパントを支えている妻であるルイーズの指導の元、侍女の仕事や知識を学び、またリィンたちに内密でベルフェゴールから娼婦の技術を学び、公な場ではリィンを陰から支え、夜は仕事に疲れたリィンに奉仕し、リィンを癒した。後にリィンの妻の一人にして使徒の一人になり、リィンを永遠に支えていくこととなる。1度目のユミル襲撃の件に対する責任を取る為にエレボニア皇女でなくなったにも関わらずエレボニアでのアルフィンの人気は衰えない所か上がり続け、エレボニアの多くの民達の希望の声によってエレボニアでの重要な行事を行う際は必ず招待された為、毎回出席して民達に元気な様子を見せた。
子宝にも恵まれ、二人の子供達はいずれもエレボニアやメンフィルの重要な立場になり、エレボニアとメンフィルの間で2度と戦争が起こる事が無かったのもエレボニアとメンフィル、それぞれの重要な立場に就いている二人の子供達の存在が大きかったという。また、アルフィンは自分以外の多忙なリィンの妻達に代わって、それぞれの妻達が産んだ子供達の育ての母親としても育てた事から、その育てられたリィンとアルフィン以外の妻達の子供達にとってはもう一人の母親として慕われていたという………
<双剣の守護騎士> クルト・ヴァンダール
ヨルムンガンド戦役後はセドリックと共にトールズ士官学院にⅦ組の生徒として入学し、新生Ⅶ組の一員として”特別実習”という形でエレボニアの復興に貢献する。トールズ卒業後はセドリックの守護職に就き、常にセドリックを傍で護り、支え続けた。オズボーン達旧帝国政府による謀の関係やセドリックを含めたアルノール皇家を守る為とはいえ、メンフィル側としてエレボニアと戦ったクルトがセドリックの守護職に就く事を一部の貴族達は反対した。事情を知ったエレボニア総督であるリィンはヘイムダルで武術大会を開き、大会の優勝者をユーゲント国王の跡継ぎであるセドリックの守護職就任という名誉を兼ねた優勝賞品を与えるという提案をし、その提案に反対の理由が見当たらなかったクルトのセドリックの守護職就任に反対していた貴族達も承諾し、王都で武術大会が開かれる事による経済効果を期待した政府も賛成した事でヘイムダルの競馬場で武術大会は開かれる事となる。
そしてその武術大会で見事優勝したクルトは多くの観戦客や家族、Ⅶ組やリィンを始めとした灰獅子隊時代の仲間達が見守っている中セドリック自身から正式にセドリックの守護職を任命され、多くの人々に祝福された。後にこの武術大会が切っ掛けとなり、毎年ヘイムダルの競馬場で政府と軍主導の武術大会が開かれる事となる。また、妻に迎えた女性はセドリックのクロスベル留学の時に知り合った劇団アルカンシェルのイリア、リーシャに次ぐトップアーティストであるシュリ・アトレイドであった。主従揃って平民を正妻として迎えた事から、エレボニアの長年の問題であった貴族と平民の軋轢をなくす大きな切っ掛けの一つになったという………
<灰の指し手> ミルディーヌ・ユーゼリス・ド・カイエン
ヨルムンガンド戦役後はトールズ士官学院にⅦ組の生徒として入学し、新生Ⅶ組の一員として”特別実習”という形でエレボニアの復興に貢献しつつも、エレボニア貴族の筆頭であるカイエン公爵家の当主の務めも果たしていた。トールズ卒業後はカイエン公爵家の当主の務めに専念し、内戦とヨルムンガンド戦役で荒れたラマール州の領土の復興と、州都オルディスの発展に注力した。オルディスの発展の要となったのはオルディスに建てられたメンフィル帝国の大使館が誘致した異世界からの商人達であり、異世界の商品ばかりが集まった商業施設の建設に投資し、その投資はミルディーヌの読み通り大成功し、後にオルディスはゼムリアでも最大規模の港湾都市にして異世界商業都市の二枚看板を誇る都市に発展する。また、リィンの妻にして使徒の一人になったミルディーヌはヨルムンガンド戦役時に得たメンフィルからの信頼も含めて政府や王家すらも頭が上がらない存在ではあったが、決してその立場に奢る事なく王家や政府に協力的な態度でエレボニアの復興や発展に貢献した。
ミルディーヌ自身が後を託しても大丈夫と判断する程成長したリィンとの間にできた息子に爵位を譲ったミルディーヌはオリヴァルト王子から宰相の座を引き継いでエレボニアの宰相としてエレボニアの統治・外交の両方に携わり、アルノール王家を支えた。そしてセドリックの崩御後、後任に宰相の座を譲ったミルディーヌは心からの忠誠を誓った男性にして愛する夫であるリィンを政治・外交面で支えることとなる。後世ではヨルムンガンド戦役時の立ち回りやその後の経歴から大変な策士だと評価されていたが、彼女のリィンへの忠誠や愛は永遠に不滅であったという………
後書き
エピローグの順番は灰獅子隊のリィン隊、黒獅子の学級、その他、トールズ生徒(一部)、紅き翼・協力者、Ⅶ組(トワ達先輩勢も含む)、リィン&使い魔の面々&並行世界のリィンの順番で更新する予定です。
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