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神々の塔

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第五十話 眠りと死その五

「それで」
「理解が少ないねんね」
「自覚してるわ」
「そうやねんね」
「どうもな」
「おもろいで」
 綾乃は笑って述べた。
「日本神話は」
「難しくないか」
「いや、主役は常に変わって」
 綾乃は中里に話した。
「伊邪那岐命から素戔嗚命になって」
「大国主命になって」
「神武帝になるけど」
「主役がどんどん変わるな」
「神話の中でそうなって」
 そしてというのだ。
「次から次に神様出て」
「ややこしい名前もな」
「それですぐに出ん様になるけど」
「それが難しいねん」
 中里はどうかという顔で綾乃に言った、古事記や日本書紀を読んでいるとそうした展開になっているのだ。
「どうもな」
「けど要点を押さえたら」
「ええんか」
「主役が誰か」
「その時のか」
「それを把握して」
 そうしてというのだ。
「読んで学んでいったら」
「ええんかいな」
「まずは大筋を理解するねん」
 神話のそれをというのだ。
「それで神様を覚えていったら」
「大事な神様からやな」
「そして」
 その8えでというのだ。
「出て来る神様も」
「覚えていったらええか」
「まず古事記と日本書紀を両方読んだら」
 どちらの署もというのだ。
「結構頭に入るから」
「そうなんか」
「小説読む感じでもええで」
「そうした本を読むのも」
「そこから読んで」
 そしてというのだ。
「そしてな」
「それでか」
「そして」 
 そのうえでというのだ。
「そこから学んでもやねねん」
「ええか」
「そやで」
 こう言うのだった。
「日本神話は」
「成程な」
「確かに覚えるのが大変かも知れんけど」
「神様が多くて」
「複雑なお名前で」
「それでもやな」
「物語として読んだら」
 そうすればというのだ。
「かなりやで」
「わかりやすいか」
「そうやねん」
 日本神話はというのだ。
「これが」
「成程な、ほなそうした感じでな」 
 中里は綾乃の言葉を聞いて頷いて述べた。 
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