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第二章
「そうですが」
「だったらな」
「そのバイト代持ってですか」
「あそこに行くのもな」
「いいですか」
「人間一度はな」
老人は笑ってこうも言った。
「ああした場所に行くものだよ」
「風俗店ですね」
「ホテルだってな」
そこもというのだ。
「行くものだよ」
「だからですか」
「彼女さんがいたら誘って」
そのホテルにというのだ。
「どうだい?」
「そうですね」
浩平は考える顔で応えた。
「若しです」
「彼女さんが出来たらか」
「それでそこまで仲が進めば」
交際を経てというのだ。
「その時に」
「行ってみるかい」
「そうしたいですね」
こう老人に答えた、そして幸いなことに。
浩平は大学の同級生で佐藤彩沙と合コンで知り合ってから交際をはじめ何度目かのデートの時に彩沙黒髪を長く伸ばし明るい感じの大きなアーモンド形の目でセットした黒髪を長く伸ばし色白で微笑んだ感じの赤い唇と奇麗な顎を持つ一五三程の背で胸がかなり目立つ彼女が膝までの黒いスカートと白ブラウス姿で言って来た。
「ええと、今日は最後ホテルにね」
「ホテルって」
「もういいよね」
彩沙は浩平に頬を赤くさせて言った。
「浩平君そうした経験は」
「いや、ないけれど」
「そうなの?まあそれでもね」
「もういいんだ」
「浩平君がよかったら」
それならと言って彼の手を抱き締めて言ってきた。
「最後はね」
「じゃあ」
浩平も覚悟を決めた、そしてだった。
デートを楽しみその最後にだった、彩沙が紹介したホテルに案内してもらうとそのホテルはあの場所にあってだった。
浩平はごくりと喉を鳴らして彩沙に言った。
「ここって」
「知ってるわよね」
「この街で一番の歓楽街で」
「ホテル一杯あるのよね」
「風俗店も」
「ホテルっていったら」
彩沙はこちらの話をした。
「この街だとね」
「ここなんだ」
「そう、雑誌とかネットでもね」
「ここのホテルはなんだ」
「有名なホテルが多いから」
そうしたホテルの中でだ。
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