博士の挑戦状
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第百三話
第百三話 朝のカレー
今日子先生はこの日は自宅で休み朝起きた、すると使い魔達から困った顔でこんなことを言われた。
「あの、ご主人様」
「そのお姿は」
「どうにもです」
「よくありません」
「そうかしら」
先生は今の自分の姿を前にあった鏡で確認した、見れば浴衣姿であり前がかなりはだけてしまっている。
「いえ、これは」
「酷いですね」
「下着がほぼ丸見えです」
「誰にも見せられません」
「あまりにも酷いお姿です」
「そうね、すぐに着替えるわ」
先生はまだ眠いという顔で答えた。
「シャワーを浴びてからね」
「そうされて下さい」
「まずはそれからです」
「そして着替えて下さい」
「普段着に」
「そうするわ」
使い魔達に応えてだった。
先生はシャワーを浴びて下着も着替えてだった。
黄色いブラウスと赤いフレアスカート姿になった、それで朝食のテーブルに着くと使い魔達に言われた。
「今朝はカレーです」
「それで宜しいですね」
「昨晩の残りですが」
「それで」
「いいわ、夜のカレーもいいけれど」
先生は微笑んで応えた。
「朝のカレーもね」
「宜しいですね」
「イチローさんは毎朝だったそうですが」
「いい栄養補給になって」
「凄くいいですね」
「ええ、だからね」
微笑んだまま言うのだった。
「喜んでいただくわ」
「そうされて下さい」
「ではです」
「後片付けもしますので」
「ゆっくりとお召し上がり下さい」
「カレーを食べて」
そしてというのだ。
「今日もね」
「頑張って下さい」
「まずは食べてからです」
「お励み下さい」
「そうさせてもらうわ」
使い魔達に笑顔で応えてだった。
先生はカレーを食べた、肉や野菜がふんだんに入ったそれを楽しんだのだった。
第百三話 完
2023・10・9
ページ上へ戻る