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ドリトル先生とラーメン

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第七幕その三

「八条学園が日本の関西にあって」 
「関西から来ている人が多い」
「だからだね」
「薄口醤油の鶏ガラだね」
「そっちになるのね」
「おそらく一番人気は」 
 アンケートではというのです。
「そのラーメンになるかもね」
「アンケートってそれを行う場所も大事だね」
 チーチーはしみじみとして言いました。
「やっぱり」
「例えば甲子園の一塁側で好きなチーム何処からってアンケートしたら」
「絶対に皆阪神って言うわ」
 チープサイドの家族は先生も皆も好きなこのチームに例えて考えました。
「あそこは阪神ファンの人しかいないから」
「まさに黒と黄色の世界だからね」
「だから関西で一番好きなラーメンは何かって聞いたら」
 トートーも言います。
「そのラーメンだね」
「やっぱりその地域の人の好みってあるね」
 ガブガブも言いました。
「イギリスだってそうだしね」
「イギリスも地域性強いしね」
 ホワイティはガブガブの言葉に頷きました。
「何しろ四つの国で成り立っているから」
「ロンドンの味付けとエジンベアの味付け違うわよ」 
 このことを指摘したのはダブダブでした。
「気候風土も文化も違うから」
「イギリスでもそうで」
 老馬は考えるお顔で言いました。
「日本もでね」
「事実ラーメンの地域性凄いわ」
 ポリネシアはまさにと指摘しました。
「豚骨だったり鶏ガラだったりするし」
「本当に全く違うからね
「ラーメンだってね」
 オシツオサレツも二つの頭で言います。
「そう考えるとね」
「その地域でのラーメンのアンケートすると一番はおおむねわかるね」
「その地域のラーメンだね」
 ジップはオシツオサレツに応えて言いました。
「やっぱり」
「そうなるだろうね、本当に関西の人達が多いからね」
 八条学園にはというのです。
「しかも他の国から来た人達も日本語は」
「関西訛りの人多いね」
「特に太平洋とかアフリカの人達?」
「中南米の人達もね」
「関西訛りの人多い気がするわ」
「そんな感じだね、かく言う僕もね」
 先生ご自身もというのです。
「日本語はね」
「関西訛りだね」
「関西弁にはなっていないけれど」
「そうなっているね」
「そうだね、関西弁は喋ってないけれど」
 それでもというのです。
「やっぱりね」
「それでもだよね」
「先生の言葉ってね」
「日本語は関西訛りだね」
「最初はイギリスの英語の訛りがあって」
「そうだね、関西にいたら」
 それがというのです。
「自然とね」
「こっちの訛りになったよ」
「先生もそうで」
「トミーだってね」
「関西弁といっても色々で」
 それでとです、先生は皆にさらにお話しました。
「僕のそれは神戸だね」
「関西弁と言っても色々だよね」
「大阪もあれば京都もあって」
「奈良に滋賀、和歌山もで」
「最近三重も入れる人いるしね」
「それで僕の日本語はね」
 関西訛りのそれはというのです。 
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