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わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ

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9-3

「なぁ いこうなぁー なんでやのん?」私は、すみれに詰め寄っていた。

「うーん 行きたいねんけどなぁー でもなぁー ウチ 最近 又 太って来たやろぅ? 水着はなぁー」

「なんやー そんなん気にしてるんかぁー 健康的な証拠やんか ちょっとぐらいかめへんのんちゃう?」

「うーん 道弘がな 痩せる為 ジョギング行こうって誘ってくれるんやけどな 最近 ウチの胸ばっかー 見てて 時々 触ってくるようなしぐさするんや」

「なんやのん そんなん・・・ すみれのことが好きやからやろー そんだけ 興味あるからやー」

「そんなぁー ただ 触ってみたいだけなんかも」

「ええやん すみれも好きなんやろー? ちょっとぐらい触らしたりぃーな その代わり あいつの あそこ 握ったり」

「みゅん なんてこと・・ そんなこと・・ できっこないヤン」

「そうや みゅんは野蛮なんやからぁー 女の子がそんなこと出来るわけないやん あんたぁー たっ君にそんなことやってるん?」と、泉希からも呆れた声を浴びせられていた。

「ううん たっ君は触ってきたり せーへんから ウチ等 そんなん違うけど・・」

「ほんまー みゅんは威勢はええけどー まだ 子供やしなぁー」

 なんやねん 泉希 自分だって まだ ヨッさんに子供扱いされてるヤン キスもしてへんくせに・・ ウチは もう してるんやでー と、心の中で思っていた。

 結局、去年と同じメンバーで7月の末に行くことになった。紳おじちゃんはお店の女の子も2人誘ったって言っていた。

 京都駅で合流した時、オレンジと赤いTシャツにミニのスカートで栗色の髪の毛の元気そうな二人だった。いきなり、みんなに馴れ馴れしく挨拶をしていて、初対面なのに友達扱いだった。

「ねぇ ねぇ あなた クリスマスの時 オーナーが連れてきた子だよね? あん時 お化粧した顔 可愛くて びっくりして、嫉妬しちゃったぁー オーナーも自慢気にしてたわ」と、いきなり話し掛けられた。

「ハッ はぁー あの時 お店に居た方ですか?」

「そうよ 店長も気合入っちゃてネ あなたみたいにね 可愛い人 なかなかお客様でもこないわよ お化粧もしがいがあったってー」

 現地に着くと、着替えてきた二人は、セパレートの水着で、比較的スリムなんだけど、胸はまぁるくて大きいのだ。やっぱり、ウチ等と違う。そのせいなんだか、道弘と励は、二人に 可愛いとか言われて誘われて喜んで泳ぎに行ってしまっていた。

 残された、ウチ等3人は、ヨッさんを誘って、キャーキャーと水を掛け合ってはしゃいでいる奴等を横目に、沖に向かっていた。すると、泉希はチャッカリとヨッさんと並んでマットに横に乗っかっていた。私とすみれは二人で浮き輪に掴まりながら・・・

「なぁ すみれ 道弘があんなん 頭にこぉーへんの?」

「うん べつに・・ 道弘は昔から あぁやって チャラチャラしてるから 今やって 学校で陸上部の女の子と仲よーやってるみたいだしね」

「へぇー すみれって どっしり構えてるんやー みゅうみゅんやったら ケツ蹴っとばしてるわー」だけど、道弘達は調子に乗って、水の中で揉み合ったりもしていたのだ。さすがに、すみれもその光景を鋭い眼で、しっかりと見ていた。私は、その時 (道弘 ええ加減にしときぃーな すみれが そんなん見て 面白いはずないやんかぁー)と思っていた。私は、むしゃくしゃしていたので、道弘を誘って

「なぁ タックルの練習するから 相手してー 水ン中やから怪我せーへんやろー」と、私と泉希で、道弘と励相手にぶつかって行ったのだ。

「もうー ええ加減にせーよー なんぼなんでも痛いやんけー」と、ぶつぶつ言っていたのだけで、二人とも付き合っていてくれた。

 お昼のバーベキューを食べた後、みんなでビーチボールで遊んだ後は、さすがに子供相手は飽きたのか、女の子達は今度はヨッさんを誘ってマットで繰り出していた。私は、道弘にすみれちゃんと行っといでよと強引に送り出して、私は励と浮き輪でプカプカしていたのだけど、泉希は紳おじちゃんと話込んでいて、水には入ってこなかったのだ。明らかに心穏やかでないのだろう。

 ヨッさんと道弘が揃った時、

「道弘君 去年みたいに 競争しようか?」と、ヨッさんが言い出すと、道弘はその気になっていたが、紳おじちゃんは止めとくと言っていたので

「みゅうみゅんもやる!」

「えぇー みゅうみゅん 勝てるわけないヤン」と、道弘が言っていたけど

「やる!」と、私もスタートラインに並んだ。スタートして、道弘が飛び出して最初に飛び込んでいた。私とヨッさんは、ほぼ同時に飛び込んだのだが、ブイに着くまでにヨッさんが道弘を追い越していた。だけど、折り返してから道弘は追い上げて、ほぼ同時に波打ち際に着いていた。それから、遅れて私が・・・

「いゃー 道弘君 成長したなぁー こっちは、年を取る一方だよ」

 と、二人で岸に向かって、女の子達はヨッさんにタオルを持ってきて、すみれは道弘に渡していた。だけど、私のことは、ほったらかしにされたまま・・・泉希がタオルを渡してくれて

「みゅん かっこよかったよ 戻りなんて水面を進んでいるみたいだったよ」

「・・・泉希 見ててくれた? やっぱり 太刀打ちできなかったけど」

「当り前だよ いくら みゅうみゅんでも・・ でも、去年までと 全然 泳ぎ方 違うな! すごいよ!」と、紳おじちゃんが横から言ってくれていた。

 帰りの電車の中でも、紳おじちゃんとヨッさんは女の子二人とボックス席に座っていて、楽し気に話をしていて、ヨッさんは連絡先なんかも交換していたみたいで、私達5人はドァの近くで立って居たのだけど、私の隣に居る泉希は時々そっちを見ながらツンツンしていたので、私は泉希と手を繋いでいった。そして、すみれは道弘のTシャツの裾を遠慮がちに握っていたのだけど、道弘は振り払うでもなく、やっぱり、この二人は何気に繋がっているんだと感じていたのだ。京都駅で女の子二人と別れた後、泉希は、戸惑っているヨッさんに構わず、余計にベタベタと寄り添っているようだった。普段、物事に動じない子なんだけど、ヨッさんのこととなると崩れてしまう泉希を半分呆れて見ていたのだ。
 
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