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神々の塔

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第四十八話 仙人達その十二

「おそらくな」
「それで長嶋さんは」
「もうな」 
 それこそというのだ。
「今の日本やとな」
「発達障害のお話をしたら」
「もうその例としてな」
「一番言われる人やね」
「食堂の食べ方といいな」
「河豚の食べ方も」
「ええか悪いかは別にしてな」 
 周りは驚くがというのだ。
「やっぱりな」
「その代表的な人やね」
「そや」
 まさにというのだ。
「実際ネットでも言われてるな」
「長嶋さんについては」
「ずっと発達障害が認識されてへんで」
「長嶋さんもおかしな面白い人って思われていて」
「それで終わりやったけどな」
 それがというのだ。
「今はな」
「はっきりわかってるね」
「そうなってるわ」
 実際にというのだ。
「あの人もな」
「そやね」
「そうしたことがわかるのも」 
 このこともというのだ。
「医学が発達したからや」
「そういうことやね」
「こうしたことも医学や」
「精神科のお話やね」
「こっちの世界にも医学があって」
「進歩していってるね」
「むしろ起きた世界と同じ位か」
「より進歩してる分野もあって」
「精神科は同じ程度でな」
「発達障害のこともわかってるね」
「こっちの世界でもな」
「文明レベルは二次大戦の頃のアメリカと同じ位でも」
 十星連合でのことだ、建国から領土全体がそのレベルになる様に統治を進めそれを達成出来ているのだ。
「医学については」
「そうなってる、そしてな」
「発達障害やとね」
「それぞれの得意分野を活かせば」
「それでええね」
「障害はマイナスやない」 
 リーは言い切った。
「それで役立たずとかにはならへん」
「個性やね」
「誰かてあるな」
「それやね」
「今話してる長嶋さんもな」
 この人もというのだ。
「個性になる」
「そやね」
「かなりはっきりしたな」
「個性やね」
「それであの人は野球選手になって」
「才能を発揮して」
「多くの人を喜ばせて楽しませた」
 例え所属球団が邪悪の権化読売ジャイアンツでその悪徳が世に蔓延ることに貢献してしまっていてもだ。
「それでもや」
「物凄い沢山の人をそうさせたから」
「ええ」
「そうなるね」
「障害があってもな」
「その個性をどう活かすかやね」
「それでその人が幸せになって」
 そうしてというのだ。
「そのうえで世の中もよおなるなら」
「それでええね」
「それぞれの個性をどう伸ばすか」
「国の発展にも重要やね」
「間違っても一律で厳しく教えたり練習させる」
「それはあかんね」
「それをやったらや」
 リーもまたてっさを箸に取った、そのうえで話した。 
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