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星河の覇皇

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第八十五部第四章 メキシコの思惑その四

「各国がそれぞれだ」
「国益を求める」
「そうして動いている」
「そうした国ですね」
「そうですね」
「それでだ」
 ガラサはさらに話した。
「我々もだ」
「その様にしていますね」
「片手で握手、片手で腕相撲ですね」
「同じ相手にそうしますね」
「そして各国にもですね」
「そうしていきますね」
「そうだ」 
 まさにというのだ。
「それがだ」
「連合であり」
「その中で生きていっていますね」
「我々もまた」
「そしてこれからもですね」
「ロシア大統領とお会いし」
 会談をしてというのだ。
「そしてだ」
「そのうえで、ですね」
「密約を結ぶ」
「そうしますね」
「そうする、そしてだが」
 ガラサはこうも言った。
「各国とそれぞれ密約を結ぶが」
「それでもですね」
「密約を結んでも」
「それでもですね」
「それぞれの密約の内容を覚えておくことですね」
「非常に複雑だが」
 そして複雑怪奇とも呼ばれている。
「しかしな」
「それでもですね」
「密約の内容は全て覚えておくことですね」
「どの国とどういったものを結んだか」
「そのことを」
「さもないとだ」
 それを忘れると、というのだ。
「国益を損ねる」
「密約を忘れたり違えたりして」
「そしてですね」
「国益を損ねますね」
「そうしますね」
「だからだ」
 そうなりかねないからというのだ。
「絶対にな」
「そのことはですね」
「まさにですね」
「それは」
「ないことだ」
 あってはならないというのだ。
「やはりな」
「そうですね」
「密約は多いですが」
「その全ての内容を把握していませんと」
「国益を損ねますね」
「何かがあった時に」
「そうなる、実際にだ」
 現実にというのだ。
「そうした話があるな」
「左様ですね」
「連合では」
「結んだ密約の一つを忘れて相手国につき」
「密約に反したことを批判されてです」
「外交問題にもなりましたね」
「そうした事例がありますね」
「各国と各国で結び」
 そしてというのだ。 
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