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夢幻水滸伝

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第三百二十七話 二州と二人の星の者達その四

「ほんまにです」
「わかるな」
「はい」
 まさにというのだ。
「起きた世界でも外見で」
「そやな」
「ついでに言いますとあたくしノーマルです」
「同性愛は趣味やないな」
「スタイル抜群で褐色の肌の」
「アフリカ系の姉ちゃんが好みやな」
「こっちの世界では獅子人の娘です」
 こう言うのだった。
「そうしたスタイルの」
「そやねんな」
「はい、喋り方や仕草でそうであるだけで」
 それでというのだ。
「別にです」
「そうした趣味があるわけやないな」
「そうです、あたくしは」
「そうやな」
「そやけど別に同性愛は」 
 自分は趣味ではないがというのだ。
「否定しませんので」
「政策でもやな」
「そうしてます」
「こっちの世界そうした偏見もないしな」
 トウェインはシチューの後はスペアリブを食べつつ応えた、パンもあるがそのパンは食パンである。
「それやとな」
「それでいきましょう」
「禁止せんでな」
「別に何でもないですし」
「同性愛があってもな」
 それでもというのだ。
「考えてみたらな」
「特に、ですね」
「何が変わるか」
 それはというのだ。
「これといったな」
「あらへんですね」
「同性愛が子供増える、人口増加に影響するか」
 トウェインは真顔で言った。
「それはな」
「ないですね」
「同性愛が普通の国かてあるわ」
「あたくし達が起きた世界でいる日本もですし」
「もうそれこそな」 
 日本ではというのだ。
「古来からな」
「同性愛は普通で」
「それでいてな」
「人口は増えていましたね」
「古代ギリシアでもな」
 こちらでも同性愛は普通であった、ゼウスやアポロンといった神々も同性愛を楽しんでいたりする。
「普通やったけどな」
「人口は増えていますね」
「それを見るとな」
 そうすると、というのだ。
「同性愛はな」
「個人の嗜好であって」
「別に否定はな」
「することはあらへんですね」
「キリスト教で禁止されていても」
 この為欧州では長い間同性愛は罪とされてきた。
「それでもな」
「この世界でもキリスト教がありますが」
「他の宗教もあるしな」
「禁止していない宗教も多いですね」
「アメリカでもな」
 この世界でのというのだ。
「そやからな」
「同性愛は宗教的にも」
「この世界のキリスト教も強くは言うてへんし」
「あまりしない方が、という位ですね」
「ほな罪にはせんで」
 法では禁じないでというのだ。 
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