ハッピークローバー
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第百八話 乱痴気騒ぎはその七
「違うわ」
「そうだったんですね」
「国によってメインのお肉って違うしね」
「中国は豚肉で」
「アメリカも実は一番食べるの豚肉でしょ」
「牛肉のイメージが強くても」
「欧州でも豚肉よく食べるし」
こちらでもというのだ。
「逆にイスラムだとね」
「豚肉は宗教的な理由で食べないですね」
「あっちじゃ羊がメインでしょ」
「ラムとかマトンが」
「そうだしね」
「本当に違いますね」
「そのこともね」
国即ち文化や文明によってメインの食肉が違うこともというのだ。
「頭に入れないとね」
「駄目ですね」
「それでね」
店長はさらに話した。
「私は牛肉も好きで」
「他のお肉もですか」
かな恵はポレトチップスを食べつつ尋ねた。
「豚肉とかも」
「お魚もね」
「お魚もいいですよね」
「お刺身に唐揚げにね」
具体的なメニューの話もした。
「お鍋、焼いてもね」
「お好きですか」
「そうなのよ、というか酒池肉林よりも」
「お魚ですか」
「お刺身とか食べて」
そうしてというのだ。
「お酒飲むのがね」
「お好きですか」
「そうなの」
「そうなんですね」
「お寿司も好きだしね」
こちらの食べものもというのだ。
「お魚はね」
「お好きなんですね」
「大好きと言っていい位ね」
そこまでというのだ。
「好きよ」
「それなら」
一華はその話を聞いて言った。
「健康ですね」
「お魚はね、どの種類でもね」
「お好きですか」
「蛸や烏賊や貝もね」
「そうなんですね」
「海のものも川のものもね」
どちらもというのだ。
「好きよ」
「じゃあ鯉も」
「好きよ、ただ迂闊に生ではね」
「食べないですか」
「危ないからね」
だからだというのだ。
「お魚自体がね」
「やっぱりですね」
「特に淡水魚はね」
「鯉もそうですし」
「気を付けてるわ」
「迂闊にはですか」
「これでも食べもののお店やってたでしょ」
夏休みの海の家それにアイスクリームの売店の話をした。
「だからね」
「食べものには気をつけてるんですね」
「そうなのよ、気を付けないとね」
「あたりますね」
「食べもの扱っていてあたったら」
その食べものにというのだ。
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