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夢幻水滸伝

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第三百二十六話 七州掌握その十一

「内政を進めつつな」
「どう勢力を拡大するかですね」
「スタインベック達には手出しさせんかったが」 
 勢力圏を接する彼等にはというのだ。
「七州掌握の時もな」
「国境に兵を置いて守りを固め」
「そしてわいも攻める動き見せてな」
「実際に隙があれば攻めるおつもりで」
「手出しさせんかったが」
「今も勢力は顕在ですね」
「そやからな」 
 だからだというのだ。
「ここはな」
「どうするかですね」
「カルフォルニアから兵を東に進めて」
「スタインベック君達と戦うか」
「他の道を選ぶか」
「そうや、今のわい等の勢力やとな」
「ホイットマン君達にもですね」
「有利に戦える、こっちは二億の民がおってな」 
 そしてというのだ。
「八十万の兵もおる」
「左様ですね」
「勢力でスタインベック達を圧倒してる」
 トウェインは言い切った。
「このまま戦っても勝てる」
「そうですね」
 ヘミングウェーもそれはと答えた。
「間違いなく」
「そや、しかしな」
 ここでトウェインは真剣な顔で言った。
「星のモンで言うとな」
「三対三ですね」
「神星のわいと天の星の自分とな」
「地の星の私で、ですね」
 エリカも言ってきた。
「星の人の格はありますが」
「それでも数で言うとな」
「三対三で」
「互角や、これやとな」
「星の人の勝負ではですね」
「あまり変わらん、そうなるとな」
「もっと星の人が欲しいですね」 
 エリカは真顔で述べた。
「そうなりますね」
「そうなるな、それでな」
 トウェインは今自分達が開いているこの世界のアメリカの地図を見ている、立体のそれには州のそれぞれの区割りのラインと街や村の場所にそれぞれの名前も書かれている。
 その中のアイオワ州既に自分達の勢力に組み入れているミネソタ州やワイオミング州、ウイスコンシン州と接しているその州を見て話した。
「アイオワ州の星のモンやが」
「ミックですね」
 エリカはこう返した。
「ビル=ミッチェル」
「そや、あいつをな」
「仲間に入れますか」
「そうしたらこっちは四人でな」
 星の者の数はというのだ。
「スタインベック達に優勢になるな」
「そうですね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「ここはな」
「ミックを誘いますか」
「そうするか、あとな」 
「あと?」
「テキサスの辺りも勢力として固まってるな」
 地図のその辺りを見て話した。 
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