ハッピークローバー
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第百七話 大人から言われたことその十五
「知っていくわよ」
「自然とですか」
「誰だって興味があることだから」
それ故にというのだ。
「こうしたことはね」
「知っていきますか」
「興味があるなら」
それならというのだ。
「自然とね」
「見聞きして」
「知っていくわよ、特に勉強しなくても」
「頭に入っていきますね」
「そしてこうしたことはね」
「自然とですね」
「誰もが興味あるから」
そうしたものであるからだというのだ。
「自然と覚えるから」
「何もしなくていいですか」
「むしろ全く興味がなかったら」
そうした人がいればとだ、店長は話した。
「悟り開いた人よ」
「仏さんですか」
「そう、解脱したね」
「凄い人ですね」
「それか仙人さんよ」
そうした者になるというのだ。
「まあどっちにしてもね」
「普通の人じゃないですね」
「かなり特別な人よ」
「だから普通の人はですね」
「そうしたことに興味があるから」
だからだというのだ。
「いいのよ」
「そうですか」
「だから自分でしてもいいし」
「浮気や不倫や犯罪防止にもなって」
「色々知っていくこともね」
「いいのよ、だからね」
それでというのだ。
「していったり覚えていってね」
「悪いことでもないので」
「下手に我慢しても」
「いいことないですか」
「そうよ、だからあんた達も」
「そうしたことをですね」
「やっていって知っていってね」
こう言ってまた飲むのだった、店長はまた脚を組み替えてその上で今度は自分が歌った。その歌はかなり上手だった。
第百七話 完
2023・10・23
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