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八条学園騒動記

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第七百二十七話 象の過去その十

「しなくなる」
「だから知ることですね」
「いい話だけでなくな」
「醜悪な過ちもですね」
「知ることだ、もっとも連合の教師は異常者の巣窟だ」
 そうした世界でというのだ。
「だからな」
「そうした話を知っても」
「それでもだ」
「そうしたことを行う教師が後を断ちませんか」
「連合の教師の世界はおかしな組合があってな」
 労働組合がというのだ。
「教師の世界に大きな力を持っている」
「そうなのですか」
「そしてその思想がだ」
「碌でもないものですね」
「連合で言う過激派だ」
「その思想ですか」
「極左のな」 
 そちらのというのだ。
「無政府主義のだ」
「そうした考えであって」
「そうした連中は独善的だが」
「その組織もですね」
「それでだ」
 その為にというのだ。
「自分達以外を認めずな」
「カルトの様な」
「まさにカルトだ」
 大尉もその通りだと答えた。
「そして閉鎖的で独善的で利権もだ」
「持っていますか」
「そうした組織が牛耳っていてな」
「連合の教師の世界はですね」
「極端に腐敗していてな」
 そしてというのだ。
「そうした組織があると連合では有名でだ」
「教師のなり手はですか」
「まともな人間が少なくだ」
「その組織に入り」
「尚更だ」
「酷くなっていくのですね」
「碌でもない輩が碌でもない組織に入り」
 そうなってというのだ。
「腐敗がだ」
「進んでいっているのですね」
「それでだ」
「連合の教師はですね」
「連合の中で最もな」
 こう言っていいまでにというのだ。
「劣悪なのだ」
「アウトローの世界よりも」
「アウトローにはアウトローのモラルがあり」
 法律はなくともだ、そうした世界にもまた厳格なルールが存在していてそれを破るとその世界の正妻が待っているものだ。
「そして能力がないとな」
「生きていられないですね」
「だが連合の教師の世界はな」
「どんな無能でもですね」
「無能を極めてだ」
 そうしてというのだ。 
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