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夢幻水滸伝

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第三百二十五話 東進の為にその七

「暇になりそうやったんで」
「お金になりますさかい」
 紗枝は笑って言った。
「働かせてもらいます」
「ほなお仕事の内容言って下さい」
 雅美はそちらの話をした。
「やらせてもらいます」
「よし、五人とも契約成立ということで」 
 トウェインは確かな顔で応えた。
「今から仕事の内容話すで」
「ほなのう」
 碧が五人を代表して応えてだった。
 トウェインの話を聞いた、碧達はその話を聞き終えるとすぐに彼に答えた。
「よし、やらせてもらうけえ」
「東に勢力拡大しますね」
「アイダホ州とかモンタナ州に」
「それでウイスコンシン州まで進みます」
「そうします」
「三人の勢力と国境を接することになる州の拡大は慎重にしてもらうで」
 トウェインは真顔で話した、場にはヘミングウェーとエリカもいる。
「ええな」
「スタイインベック君、オコナー君、ミニーさんです」
 ヘミングウェーはその三人の名前を具体的に出した。
「この方々とは今はです」
「揉めへんのじゃな」
「はい、ですからアイダホ州を掌握しても」
 その三人の背力、ネバダ州やユタ州と国境を接している州である。
「その州は守りをです」
「固めるのじゃな」
「そうします、その辺りは私達がしますので」
「わらわ達は進んでいけばいいか」
「そのまま、そして」
 そのうえでというのだ。
「アイダホ州、モンタナ州、ワイオミング州、ノースダコダ州、サウスダコタ州、ミネソタ州、ウイスコンシン州と」
「七つの州をじゃな」
「掌握してもらいます」
「一気にじゃな」
「はい、期間はもうけませんが」
 仕事のというのだ。
「宜しくお願いします」
「早いうちにじゃな」
「そうなりますね」
 ヘミングウェーは碧の言葉を否定しなかった。
「やはり」
「わかったわ、ほなじゃ」
「それならですね」
「ワシントン州から出発するけえ」
 碧はヘミングウェーに笑顔で答えた。
「そこから軍を率いつつじゃ」
「各州の街や村に使者を送り」
「降ればよしでじゃ」
「何度も言って降らないなら」
「攻め落とすけえ」
 そうするというのだ。
「そういうことでな」
「進んでくれますね」
「七つの州を掌握すれば」
 そうすればとだ、エリカは話した。
「かなり大きいです」
「そうじゃな、アメリカ西部でダントツの勢力になるけえ」
 碧は腕を組んで答えた。
「もう少なくとも勢力ではのう」
「西部で他の勢力には負けません」
「そうなるのう」
「それが今の私達の戦略でして」
「わらわ達を雇ったんじゃな」
「そうです」
 まさにというのだ。 
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