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夢幻水滸伝

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第三百二十五話 東進の為にその一

                第三百二十五話  東進の為に
 ヘミングウェーとエリカの話を聞き終えてだった、トウェインは二人に対して明るく笑って言った。
「そうか、二人共色々あったな」
「トウェイン君もそうですし」
「いや、ほんまそうですね」
「ああ、三者三葉でな」
 それでと二人に応えた。
「何かとあったな」
「左様ですね」
「こうしてお話してみると」
「それでアメリカ西部の五つの州を掌握してな」
 トウェインはさらに話した。
「こうして三人一緒になった」
「そうなりましたね」
「これからは三人でやっていきますね」
「そや、それで早速やが」
 二人に今度はこう前置きして話した。
「これからのことやが」
「勢力のことですね」
「どうしていくかですね」
「内政は続けてな」
 五つの州のというのだ。
「そのうえで勢力拡大を計るか」
「そうしますか、しかしです」
 その話を聞いてだ、ヘミングウェーはトウェインに話した。
「東に進むとなると」
「アリゾナのホイットマン、ネバダのスタインベック、ユタのミニーちゃんやな」
「近頃三人は一緒になって」
 そしてというのだ。
「一つの勢力になっています」
「その三人と戦うとなるとな」
「勢力は私達の方が上でも」
「今戦うとな」
「苦戦するかも知れません」
「星のモンは三対三でな」
「勢力も私達が上でもです」
 それでもというのだ。
「圧倒的やないです」
「そやな」
「三つの州を合わせますと」
 ネバダ州、アリゾナ州、ユタ州をというのだ。
「決してです」
「侮れんな」
「私はカルフォルニア州があり」
「オレゴン、シアトル、ハワイ、アラスカってな」
「五つの州がありますが」
「カルフォルニアは大きいけどな」
 トウェインは自身の拠点であり勢力全体の拠点となったロサンゼルスのあるこの州の名前を出した。
「確かに」
「ですが決してです」
「あの三人の勢力は侮れんな」
「そうかと」
「そやな、それやと今はな」
「彼等と戦うべきやないです」
「結論はそやな、ほな」
 それならとだ。トウェインは言った。
「今あの三人とは戦わん」
「そうされますか」
「そや」
 エリカに答えた。
「そうするわ」
「そうですか」
「三人を牽制しつつ」
 そのうえでというのだ。
「あの三人と関係ない州にな」
「勢力を拡大していくのですね」
「そや、アイダホとかモンタナとかな」
 トウェインは具体的な州の名前を出した。
「そうしたアメリカの北の諸州をや」
「勢力圏に収めていきますか」
「そうするんや」
 こう言うのだった。 
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