星河の覇皇
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第八十五部第三章 北京星系を見てその二十八
「しかしだ」
「それでもですね」
「今回は。ですね」
「中央政府と対しますね」
「そうしていますね」
「日本の国益を見てな」
そのうえでというのだ。
「そうした、そしてだ」
「その伊東首相が軸となり」
「日本政府が」
「そうして中央政府との対決を決定した」
「そうでしたね」
「そのうえでだ」
李はさらに話した。
「今に至る、日米中露が今回も軸だが」
「そのリーダーはですね」
「やはり伊東首相ですね」
「あの方がまとめている」
「だからですね」
「余計な内輪揉めもな」
これもというのだ。
「起きない筈だ、そしてだ」
「内輪で争わない」
「このことが有利ですね」
「我々にとっては」
「左様ですね」
「同床異夢であってもだ」
各国それぞれの思惑があってもというのだ。
「しかしだ」
「それでもですね」
「一つですね」
「我々は」
「このことが大きいですね」
「そうだ」
こう言うのだった。
「だからだ」
「三百の国が一つになり」
「そしてですね」
「中央政府と向かう」
「そして国益を手に入れる」
「かつ各国政府の権限を強めますね」
「そうする、中央政府軍創設以降中央政府の権限は拡大されてだ」
そしてというのだ。
「その権威もな」
「高まっていますね」
「そうなってきていますね」
「まさに中央政府軍創設以降」
「そうした流れですね」
「中央政府への支持も高まっている」
このこともあるというのだ。
「だからだ」
「その為ですね」
「我々は中央政府に対していき」
「自分達の権限を守り」
「そして拡大もしていきますね」
「そうしていく、如何にだ」
中央政府を念頭にだ、李は言った。
「権限が強まり権威が高まってもだ」
「支持も高くなる」
「そうなってもですね」
「我々としてはですね」
「看過出来ないですね」
「連合は国家連合なのだからな」
そうした国家だからだというのだ。
「各国の権限、自主性が尊重されている」
「そうした国です」
「だからですね」
「我々としてはですね」
「何としてもですね」
「その権限を守るべきですね」
「自主性も」
「そうだ、これは当然のことだ」
連合という国の中ではというのだ。
ページ上へ戻る