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夢幻水滸伝

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第三百二十四話 極寒の自然の中でその六

「よかったです」
「早速貿易のお話も整いましたね」
「はい、そして」
 それにというのだ。
「その二つの勢力との衝突もです」
「起こらなくなったので」
「ほんまええです、これで安心してです」
「このアラスカ州においてですね」
「はい」 
 まさにというのだ。
「ことを進められます」
「まずは外でしたか」
「そちらとこのことをまとめて」
 そうしてというのだ。
「そのうえで、です」
「内ですか」
「そう考えまして」
「外交を行われましたか」
「そうでした、では」
「これよりですね」
「勢力の内政も本腰入れていきます」
 外の心配がなくなったからだとだ、こう言って実際にだった。
 エリカはアンカレジを中心とした勢力の内政に本腰を入れていった、街や村のインフラを整えてだった。
 学校もたてて警察も強化していった、そして。
「防寒もです」
「よくしていっていますね」
「住居を改善し」
「壁も扉も窓もよくして」
「煖房も」
「そして服もです」
 エリカは官吏達に話した。
「企業にお話して」
「そしてですね」
「いい服を出してもらっていますね」
「暖かい服を」
「それを」
「そうです、兎角アラスカ州は寒いです」
 このことを念頭に置いて言うのだった。
「特に北部は」
「文字通り北極圏です」
「その寒さはかなりです」
「普通にいていられません」
「とても」
「その為街や村も僅かで」
 州の北部にあるというのだ。
「イヌイットの人達の集落が多いですね」
「はい、州全体にありますが」
「そしてイヌイットの人達はカナダにも暮らしています」
「あの人達は狩猟や漁業で生活している人達です」
「それぞれの集落で」
「そこがちゃうんですよね」
 エリカは官吏達に考える顔になって述べた。
「私達の世界とは」
「同じイヌイットにしても」
「それでもですね」
「星の方が起きられた世界とは違いますね」
「イヌイットはそうした生活を送る民族です」 
 起きた世界の彼等のことをこう話した。
「実は」
「そうなんですね」
「民族なんですね」
「確かアジア系ですね」
「アジア系の人間でしたね」
「そうです、起きた世界の人は人間だけで」
 エリカはこのことからも話した。
「イヌイットの人達はそうした生活を送る」
「アジア系の人間」
「そうなのですね」
「起きた世界では」
「そうです、この世界ではそうした生活を北極圏で送る人達ですが」 
 北米大陸の北極圏においてである。
「種族は色々ですね」
「そうなっていますね」
「それがこの世界のイヌイットの人達です」
「所謂自然と共に暮らす人達です」
「集落単位で」
「その人達も勢力圏に入ってきてますけど」
 それでと言うのだった。 
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