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八条学園騒動記

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第七百二十五話 ライオンの昼寝その七

「しかしな」
「それでもですね」
「そうだ」 
 まさにというのだ。
「羊がメインであることはな」
「変わっていませんね」
「そうなっていてな」
「ステーキ等にしても」
「まずはな」
 サハラではというのだ。
「マトンがだ」
「来ますね」
「あちらではな、そしてライオンのステーキなぞだ」
 そのライオン達を今も観て話した。
「連合でもな」
「そうはないですね」
「やはりな」
「奇食ですね」
「それになるからな」
 だからだというのだ。
「然程だ」
「食べられていませんか」
「そして食べてもだ」
 実際にというのだ。
「やはりな」
「美味しくないのですね」
「そういった話を聞いたことがない」
 大尉は上等兵に言った。
「カバも象もキリンもサイもな」
「全てですね」
「どうもな」
 こう言うのだった。
「だからな」
「それで、ですね」
「主に食べられることはな」
「ないですね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「味の関係でな」
「美味しくないと食べられない」
「そういうことだ、連合でもな」
 この国でもというのだ。
「そうなっている、私が観てもな」
「ライオンは美味しくはない」
「そうだしな」 
 それでというのだ。
「食べたいかというと」
「食べたくないですか」
「特にな、私も美味しいものは好きだが」
「奇食は」
「関心はない様だ」 
 自分で言うのだった。
「それがわかった」
「そうですか」
「そしてだ」
 それにというのだった。
「今マトンの話をしたが」
「マトンを召し上がられたくなりましたか」
「その胸肉をな」
 この部分をというのだ。
「焼いたものをだ」
「召し上がられたいですか」
「そう思えてきた」
「そうですか」
「そういえば暫く食べていなかった」
 こうもだ、大尉は上等兵に話した。
「だからな」
「それで、ですね」
「今夜にでもな」
「マトンの胸肉を焼いたものをですか」
「食べようか」
「では私が作ります」
 上等兵は自ら申し出た。
「そうさせて頂きます」
「そうしてくれるか」
「スーパーか肉屋で買いまして」
 そのマトンの胸肉をというのだ。 
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