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星河の覇皇

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第八十五部第三章 北京星系を見てその十三

「いいのよ」
「左様ですね」
「ではですね」
「これからもですね」
「発展の為の政策を続ける」
「そうしていきますね」
「中央政府との衝突があっても」
 それが続いてもというのだ。
「いいわね」
「外務省は国益をもたらし」
「国家を発展させていく」
「それが大事ですね」
「そういうことよ、言うなればアリスの世界の全力で進まないといけない場所よ」
 今度はこの文学作品のシリーズの名前を出した。
「連合はね」
「常に発展し続ける」
「それを目指す国ですね」
「それが連合ですね」
「そうよ、若し発展を止めると」
 その時はというと。
「その時はね」
「まさにそこで、ですね」
「その時にはですね」
「連合は飲み込まれますね」
「エウロパに」
「帝国主義時代の様にね」 
 この時代を出して話した。
「そうなってしまうわ」
「左様ですね」
「発展を止めますと」
「大航海時代からの様に」
「その帝国主義時代の様に」
「あの頃人類はエウロパに何故飲み込まれたか」
 伊東はその理由も話した。
「あまりにも小さな国家に分かれていたか」
「内輪揉めを繰り返していて」
「そうなっていた」
「そしてですね」
「小さかったからよ」
 それが為にというのだ。
「彼等が飲み込めるまでにね」
「国力がそうであり」
「そして技術もですね」
「遥かに劣っていた」
「その為にですね」
「好き放題されたわ、けれどね」
 それがというのだ。
「今そうなっていないのはね」
「我々が大きく」
「そして技術的にも遥かに上であるので」
「それが為にですね」
「彼等は我々を飲み込めないですね」
「左様ですね」
「エウロパは遺伝子のレベルで侵略者よ」
 連合ではそう定義付けられている、貧しさや攻撃性そして選民意識によってそうなっているとされているのだ。
「だから油断すればね」
「再びですね」
「我々は侵略を受け」
「そして圧政の下に苦しみますね」
「奴隷として」
「そうなるわ、だからね」
 その未来が容易に想像出来るからだというのだ。
「我々はね」
「何としてもですね」
「発展を続けることですね」
「人口を増加させ」
「そして総生産を上げていき」
「技術も向上させていくことですね」
「そうして一つの国であり続ければ」
 それでというのだ。 
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