星河の覇皇
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第八十五部第三章 北京星系を見てその七
「エラーをすれば」
「その時は、ですね」
「その失態を最低限にする」
「そのことが大事ですね」
「そうよ、エラーでの失点は返って来ないというわね」
取れる筈のアウトが失点になる、これが精神的な気落ちにもなるかであろうか。
「けれどね」
「そこで落ち込まない」
「隙を作らないことですね」
「むしろですね」
「そこからですね」
「どう対するかですね」
「真に強いチームはエラーをしないけれど」
最低限だというのだ。
「それと共によ」
「エラーへの対処がいい」
「左様ですね」
「それが出来ていますね」
「ファーストへの送球がそれても」
伊東はまた野球の話をした。
「ピッチャーがベースカバーに入っていればどうかしら」
「ファーストが動く前に動ける」
「それでバッターランナーの進塁も防げるかも知れないですね」
「そうなりますね」
「ええ、外野からサードへの送球の時も」
この場合のことも話した。
「ピッチャーがカバーにいればね」
「若しサードへの送球が逸れたりサードがエラーをしても」
「それでもですね」
「そこで、ですね」
「ピッチャーがカバーして」
「ミスは最低限になりますね」
「そうよ、ホームでも一緒よ」
こちらのカバーもというのだ。
「本当に強いチームはね」
「それが出来ていますね」
「エラーは少ないですが」
「エラーが出ても対応が的確で」
「傷は最低限で済みますね」
「それ次第よ、本当にね」
まさにというのだ。
「私達もね」
「その様に動くべきですね」
「今回も」
「左様ですね」
「そうよ、日本全体でそうしていって」
そしてというのだ。
「さらによ」
「他国との連携もですね」
「そちらもですね」
「行っていきますが」
「エラーはあるものと考え」
「それに動き」
「そして行動は基本はオーソドックスよ」
奇略はそうそう用いないというのだ。
「誰もしないことをするのではなくね」
「かえって敗れる様な」
「そうしたものをせず」
「普通を軸としてですか」
「ええ、相手の意表を衝く」
これがというのだ。
「基本よ」
「左様ですね」
「それではですね」
「我々としてはですね」
「そうして動いていき」
「国益を手に入れますね」
「日本市民と日本に利益をもたらすわよ」
そうしていくというのだ。
「そして各国もね」
「同じですね、我々と」
「それぞれの市民と国家に利益をもたらす」
「そうしていきますね」
「今回も」
「そういうことよ、政府の仕事はね」
それは何かというと。
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