ハッピークローバー
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第百四話 過ごしやすくなってその二
「夜もね」
「長くなるのよね」
「日があっという間に落ちて」
そしてというのだ。
「そのうえでね」
「夜になって」
「暗くなるよ」
「秋はそうよね」
「五時になったら」
この時間になればというのだ。
「その時からね」
「あっという間に夜になるのよね」
「うん、ただ」
古田はこうも話した。
「日本はこう言えるけれど北欧とかだと」
「あれでしょ、白夜でしょ」
「そうそう、半年位ね」
「ずっとね」
「そんな風になるのよね」
「そうなったら」
北欧の様になればというのだ。
「こんなこともね」
「言えないわね」
「四季があるから」
それ故にというのだ。
「こうしたこともね」
「言えるのよね」
「北欧は冬が圧倒的に長いから」
「それで有名よね」
「逆に東南アジアとかだと」
熱帯ではどうかというと。
「もうずっとね」
「日が長くて」
「やっぱりね」
「あっちはあっちでね」
「こんなこと言えないよ」
「そうよね」
まさにというのだ。
「四季があるからで」
「言えることだよ、それで秋になったら」
古田はさらに話した。
「紅葉もね」
「あるのよね」
「この紅葉もいいよね」
「他の国にもあるかも知れないけれど」
「秋になって」
そうしてというのだ。
「椛がその色になって銀杏だってね」
「そうそう、黄色くなって」
「それでね」
「奇麗になるのよね」
「そうした木々の色が変わるのも」
このこともというのだ。
「いいよね」
「日本の秋のいいところね」
「うん、涼しくなって」
そしてというのだ。
「夜が長いのも」
「そのこともね、夜が長いと」
理虹は微笑んで話した。
「それはそれで。お月様やお星様が見られるし」
「中秋の名月だね」
「それもあるしね」
「月見とも言うしね」
「夜が長いのもいいわね」
「それで虫が鳴いて」
古田はこの話もした。
「その音色もね」
「いいわね、ただね」
ここで理虹は古田に話した。
「虫の声ってね」
「ああ、他の国の人にはね」
「騒がしい位にしか思えないみたいね」
「そうみたいだね」
古田もそれはと答えた。
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