星河の覇皇
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第八十五部第三章 北京星系を見てその一
北京星系を見て
とかく連合各国は今現在中央政府に対する為に動いていた、その動きを連合にもうけられたバチカンにおいてだ。
カトリックの聖職者達は連合系の者達は笑って話していた。
「はじまりましたね」
「連合のいつものことが」
「中央政府と各国政府の衝突が」
「さて、今度はどうなるか」
「見ていきましょう」
「今回我々は関係ないですが」
宗教国家であり権益等も関わっていない自分達はというのだ。
「それぞれの国がどうなるか」
「祖国のことでもありますし」
「やはり目が離せません」
「どうにも」
「左様ですね」
「見ておきましょう」
「我々は一切動きませんが」
それでもというのだ。
「どうなるかをです」
「見せてもらって」
「そうしてですね」
「手を打ちましょう」
「そうしましょう」
こう話してだった、彼等は連合の政治の状況の推移を見守ることにした。しかしその彼等を見てだった。
エウロパ系の聖職者達はどうかという顔で言っていた。
「噂には聞いていましたが」
「同じ国の中であそこまで争うとは」
「それが常といいますが」
「どうにもです」
「いいものではないですね」
「まとまりがなく」
そしてというのだ。
「エゴとエゴのぶつかり合いであり」
「衆愚そのものといいますか」
「連合らしいと言えばそれまでですが」
「同じ国の中でいがみ合うなぞ」
「それもあそこまで激しく」
「理解出来ません」
「エウロパでは考えられません」
全くというのだ。
「これが連合ですか」
「常にその中でいがみ合う国なのですね」
「やはりこの国に正しい教えはありませんね」
「カトリックの教えにしても」
「友愛なぞなく」
「逆に対立ばかりです」
どうにもというのだ
「その中で」
「よくもまあです」
「あそこまで争えるものです」
「同じ国の市民の間で」
「各国政府と中央政府で」
「各国政府同士での衝突も常です」
「まるでお互いが敵です」
そこまで酷いというのだ。
「まさに」
「左様ですね」
「そこまで酷いですね」
「連合の中の対立は」
「非常に多くです」
「根も深いですね」
こう話した、しかし。
連合の中はそうして普通に中央政府と各国政府の衝突がはじまろうとしている状況を受け入れていた。それは市民達も同じで。
彼等はこう話していた。
「どっちがいいか」
「中央政府の政策と各国政府の政策がな」
「どちらがより俺達にいいか」
「利益になるかだな」
このことが問題かと話した。
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