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暗殺教室 in Hero

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緑谷出久の暗殺教室23 カルマの時間

出久達は出久と寺坂を先頭にして進んで5階の展望通路に着いた。

出久「...っ!誰かいる...!」

隠れもせずにじっとしていた。誰もが“敵”だとすぐに理解した。奇襲も狭い通路だから不可能。数を利用できないと考えていると

その敵が素手で窓ガラスを破壊した。

男「つまらぬ。足音を聞く限り…手強いと思える者が1人も居らぬ。精鋭部隊出身の引率の教師もいるはずなのにぬ...だ。どうやら“スモッグ”のガスにやられたようだぬ。半ば相討ちぬといったところか。出てこい」
 
出久「スモッグ...ガス男の名前か...」

全員敵の前に出る。
 
寺坂(手で窓にヒビ入れたぞ!?)
 
木村(でも、そ、それより)
 
不破(怖くて誰も言えないけど...)
 
 
カルマ「”ぬ“多くねおじさん?」
 
一同(言った!!良かったカルマがいて!!)
 
グリップ「ぬ、をつけると侍っぽい口調になると小耳に挟んだ。かっこよさそうだからつけてみたぬ。間違ってるならそれでもいいぬ。この場の全員殺してから、ぬを取れば恥にもならぬ」
 
そう言って男は手をゴキゴキと以上までに音を鳴らす。
 
殺せんせー「素手...それがあなたの暗殺道具ですか」
 
グリップ「こう見えて需要があるぬ。身体検査に引っかからぬ利点は大きいぬ。近付きざま頚椎をひとひねり。その気にならば頭蓋骨も握り潰せるぬ。個性ではないから相手を油断させられるぬ」

出久(個性じゃない...純粋な腕力...!奴の手に気をつければ...!)
 
グリップ「だが面白いものでぬ。人殺しのための力を鍛えるほど…暗殺以外にも試してみたくなるぬ。すなわち闘いぬ。強い敵との殺し合いだぬ。...だが、がっかりぬ。お目当てがこのザマでは試す気も失せたぬ。雑魚ばかり1人で殺るのも面倒だぬ。ボスと仲間を呼んで皆殺しぬ」
 
出久「させるか!!!」
 
出久が動こうとした瞬間、カルマが男の携帯を廊下にあった観葉植物で破壊した。ついでに窓にもヒビを入れた。
 
カルマ「ねぇ、おじさんぬ。意外とプロって普通なんだね...ガラスとか頭蓋骨なら俺でも割れるよ...あとそこの緑髪のあいつも。プロなのに相手の見る目ないね。ていうか、速攻仲間呼んじゃうあたり、中坊とタイマン張るのも怖い人?」
 
烏間「よせ...!」
 
殺せんせー「ストップです烏間先生...顎が引けている」
 
今までのカルマなら、余裕そうに顎を突き出し、相手を見下す構えをしていた...しかし今は違う...目は真っ直ぐ相手を見て、油断なく、正面から相手の姿を観察している。
 
殺せんせー(...存分にぶつけなさい。高い大人の壁を相手に!)

出久「...っ!」

カルマ「緑谷、手を出さないでよ」

出久「......う、うん...」

そこから攻防戦が始まった。グリップの攻撃を捌いたり避けたりするカルマ。

出久「烏間先生の防御と同じ...うん...あれなら捕まれる心配はない...重心も安定している...でも反撃はどうすれば...」

烏間(そうか...見て盗んだのか...戦闘のスキルはやはり抜き出ているな...)

岡野「よく分かったね緑谷」

出久「僕も練習してるんだ...烏間先生との体格差が結構あるからあんな安定した防御はできないけど...」

烏間(...緑谷君は分析が得意だったな...細かい観点に気づいている...ヒーローを目指していて能力が飛躍的に高くなっているな...)

グリップ「...どうしたぬ。攻撃しなくては永久にここを抜けれぬぞ」
 
カルマ「どうかな〜。あんたを引きつけるだけ引き付けてといてその隙に皆がちょっとずつ抜けるってのもアリかと思って...安心しなよ...そんなコスいことは無しだ。今度は俺から行くからさ。あんたに合わせて“正々堂々”素手のタイマンで決着つけるよ」
 
グリップ「良い顔だぬ。少年戦士よ。お前とならやれそうぬ。暗殺稼業では味わえないフェアな闘いが...!」
 
カルマとグリップの攻防は再び始まった。
 
今度はカルマも攻めつつ防いでいる。
 
グリップ「っ!」
 
カルマがグリップの足にダメージを与え、グリップは後退して足を抑え背後を向いた。
 

今がチャンスだと近づくとグリップは背後のカルマに向かってスモッグが使っていたガスを噴射した…
 
グリップ「一丁あがりぬ。長期戦は好まぬ...スモッグの麻酔ガスを試してみることにしたぬ」
 
吉田「き、汚ぇ!そんなもん隠し持っといてどこがフェアだ!!」
 
グリップ「俺は1度も素手だけとは言っていないぬ。拘ることに拘りすぎない。それもまたこの仕事を長くやってく秘訣だぬ」
 
グリップはカルマの頭を掴み、持ち上げる。
 
グリップ至近距離のガス噴射...予期してなければ絶対に防げ...
 
その時、グリップの顔面にガスが直撃した。
 
カルマ「奇遇だね...2人とも同じ事考えてたぁ」

悪戯顔のカルマが何故かグリップのガスを持っていたのだった。
 
グリップ「何故お前がそれを...!?しかも、俺のガスを吸っていないぬ...!」
 
グリップはナイフを取り出してカルマに襲いかかるが、逆にカルマに押さえつけられてしまう。
 
カルマ「ほら寺坂早く早く!ガムテと人数使わないと、こんなバケモン勝てないって!」
 
寺坂「へいへい...テメーが素手でタイマンの約束とか、もっと無いわな!」
 
男子全員で取り押さえ、ガムテープでぐるぐる巻きにすることに成功...カルマの勝利だった。
 

カルマ「毒使いのおっさんが未使用だったのくすねたんだよ。使い捨てなのがもったいない位便利だね〜」
 
グリップ「何故ぬ...俺のガス攻撃...お前は読んでいたから吸わなかったぬ...!?俺は素手しか見せていないのに...何故ぬ!!」

カルマ「...素手以外の全部を警戒してたよ。あんたが素手の闘いをしたかったのは本当だろうけど、俺らをここで止めるためにはどんな手段でも使うべきだし、俺でもそっちの立場ならそうしてる。

あんたのプロ意識を信じたんだよ。

信じたから警戒した」


殺せんせー「...大きな敗北をカルマ君は、期末テストで敗者となって身をもって知ったでしょう。敗者だって自分と同じ、色々考えて生きている人間なんだと。それに気付いたものは必然的に、勝負の場で相手の事を見くびらないようになる。自分と同じように敵も考えていないか、頑張っていないか。敵の能力や事情をちゃんと見るようになる。敵に対し敬意を持って警戒できる人。戦場ではそういう人を...隙がない、と言うのです。

1度の敗北を実に大きな糧にした。君は将来大物になれます」
 
グリップ「大した奴だ少年戦士よ。負けはしたが、楽しい時間を過ごせたぬ」
 
カルマ「えー何言ってんのー?楽しいのこれからじゃん」
 
グリップ「なんだぬ?それは...」
 
カルマ「わさび&からし。おじさんぬの鼻にねじ込むの。さっきまではきっちり警戒してたけど、こんだけ拘束したら警戒もクソもないよね。これ入れたら専用クリップで鼻塞いでぇ...口の中に唐辛子の千倍辛いブート・ジョロキアぶち込んで...その上からさるぐつわして処置完了〜。さぁ、おじさんぬ。今こそプロの意地を見せる時だよ〜」
 
グリップ「ぬぁぁぁぁぁ!!!!!!」

出久「赤羽君!?やめなよ!!いくら何でも過剰防衛だから!!!ひぇ...遠慮なく入れてるしぃ!!!」

やはり将来が不安だと感じた一同であった...

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律「この先はバーフロアです。この階の非常階段は室内を通った先でロックを解除しないといけません」

磯貝「俺達は目立っちまうなぁ」

片岡「先生達はここで待ってて。私達女子が潜入して鍵を開けるから」

出久「女子だけじゃ危険じゃない?」

カルマ「あー...だったら...」

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何とプールサイドに捨ててあった女子の服を渚に着させたのだ...

カルマ「似合ってるじゃん〜」

速水「自然すぎて新鮮味がない...」

渚「そんなぁ...もう...っ」

男手が必要ということで、女装するハメになって怒っている渚...だが出久は少し違和感を覚えた。
怒っているが、どこか苦しんでいる...男が女装するハメになる状況は苦しいかもしれないが、苦しんでいる意味が違う気がした...


出久「...渚君...本当に嫌なら着替えてくれば...?」

渚「っ...!...い、いや、時間無いし我儘は言えないよ」

出久「そ、そう...?」

そして女子+渚はバーの中に入って行った...

出久(...うーん...あっ...!)

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AM『最近では個性を利用してその場所に来た子供を拉致している輩が入り込んでいるという噂も聞く...』
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出久(不安だ...けど、僕が入っても...うーん...不味いなぁ...みんななら平気か...?...

うぅ〜ん...!?)

出久は女子達を信じようか、それとも不安だからついて行こうか迷っていた...


バーの中ではやはり柄の悪い連中、若いボンボンの子供がいる...しかし普通に見える人もいるから、女子達が紛れやすい。

渚は後ろ方で女子達について行っていた。


不破「それにしてもさ、その胸どうしたの?何か詰め物?」

渚「う、うん...どうせなら本気でやらないとなって...トイレのティッシュを...」

岡野「偉い偉い」

渚「は、はは.........っ」

「ねえ!」

渚「ひゃっ!?な、なんですか?」

急に渚の肩を叩いた男がいた。

「ねぇ。どっから来たの君ら。俺ユウジって言うんだけどさ、そっちで飲まねぇ?」
 
渚に話しかけた男子に向ける女子の目は軽蔑と嫌悪が篭っていた。
 
片岡「はい。渚相手しておいて」
 
女子達は関わるのがめんどくさいので渚に任せることに。
 
片岡「怪しまれちゃうでしょ、何かあったら呼ぶからさ」

渚「そんな、片岡さん......はぁ」
 
渚は結局しぶしぶそいつの相手をするべく、テーブルのほうへと歩いて行った。


渚と離れた後に柄の悪い男2人が片岡達に近づいてきた。

「あれ君達、女だけ?」
「俺らとどうよ、今夜」
 
片岡「はぁ...あのねえ、言っときますけど...」

するとイライラしていた片岡を矢田が止めた。
 
矢田「お兄さん達カッコいいから遊びたいけど、あいにく私たち、今日パパと同伴なの。うちのパパちょっと怖いから、やめとこ?」
 
 
そう言って矢田がとりだしたバッチはどこかのヤクザのエンブレム...少数派だが凶暴であるため、チンピラ2人はすぐに逃げて行った。
 
矢田「意気地なし、偽物に決まってるのにね」
 
茅野「すごい…矢田さん」
 
矢田「これビッチ先生から借りたものなんだ。これの他にヤクザ、弁護士、馬主……仕事の時使えるからってあらゆるバッジ持ってるの」
 
茅野「そういや矢田さんはビッチ先生の仕事の話を一番熱心に聞いてるもんね」
 
すると矢田は照れながら答えていた。
 
矢田「うん。色仕掛けがしたい訳じゃないけど...殺せんせーも言ってたじゃない、第2の刃を持てってさ。接待術も交渉術も社会に出た時、最高の刃になりそうじゃない?」

茅野「うぐっ...巨乳なのに惚れざるを得ない...」

岡野(巨乳を憎む茅野っちが心を開いた!?)

-----

ユウジは大物タレントの息子だった。その金を使ってここに来ているのだ。自分自身ではなく親の自慢をしているのに気づいて、情けなく思い、渚にカッコつけるためにタバコを吸おうとすると

渚「ダメだよ。確実に生きづらくなるって学校の先生が言ってた」

ユウジ「男はな...無理にでもカッコつけないとけねえんだよ!親といつも比較されてな...!」

渚「っ...!...そうだよね...親と自分は別なのにね......」

ユウジ「...?渚ちゃんも親に困ってるの...?でも良いじゃん女なんだから。かっこいい男選ぶだけで良いんだから」


渚「そんなことない」

ユウジ「えっ...」

今の渚は無表情だ。ユウジは全身が凍った気がするぐらい身体が動かない。


渚「女でも生き方は全然違うんだよ...そういう生き方をできる子もいると思うけど...

少なくとも私は違う...生きづらいよ...」

ユウジ「...」

渚「...あっ、なんでもないの...気にしないでほしいな」






「.........?」

そしてすぐそばに聞き耳を立てていた人物が...




片岡達は出口に着いたが、警備をしている人物がいるためどうしようか悩んでいた。

片岡「茅野さん、渚呼んできて」

-----

茅野「渚〜」

渚「茅野...ごめん私行くね?」

ユウジ(かっこいいところ何も見せられてないのに、このまま終われるかっつうの!!)

ユウジもこっそり着いて行った。



「...!...」

スタッフ「...何をしてるんですか?」

「っ!!......!」クワッ!!

スタッフ「っ!?し、失礼しました...ドラッグでキメすぎてあんな顔を...?無言であれはないわ...」

「......グスン」

-----

片岡「作戦決まったから行くよ」

渚「やっと脱げる...」

ユウジ「ねえ待ってよ!俺の十八番のダンス見せてあげるよ!」

そう言ったユウジはダンスを踊り始めた。昔からやってるらしいが微妙なセンス...そして

一同(邪魔!!)

興味など微塵もない。

そしてダンスをしている手が柄の悪い男の飲み物に当たり、その男の服を濡らしてしまった。

「...おいガキ...良い度胸だな?」

ユウジ「ひぇ!?す、すいませ...」

「おい何してんだ?あらら...服汚されたのかぁ。まあちゃんと責任取らないとな」

「そうっすよね」

ヤクザの仲間なのか、5人ほど男が出てきた。男達はヤクザの服装ではなく落ち着いた服装であるが...ヤクザよりも偉い感じのようだ

矢田(1人なら倒してスタッフに預けられたのに...)

「まあお前はこいつから慰謝料もらって...俺達はこの子らと遊ぼう」

矢田達を見て、ゲスな笑みを浮かべる男達...

「君ら可愛いねえ。俺らと来ない?良いところに連れて行ってあげるよ」

矢田「...ごめんね。実はパパと来てるの」

そう言って再びヤクザのエンブレムを見せると


「ふーん。じゃあお父さんどこ?」

矢田「え...っ?」

「ヤクザ程度なら問題ねえだろ?連れていこうぜ?」

「そうだな。じゃあ行こうか」

そう言って矢田達の腕を掴んだ。渚は仕掛けようとしたが、すぐに抑えられてしまった。

速水「離して...!(不味い、この人数にしかも手慣れている...!)」

片岡「あんた達...タダじゃ済まないわよ...!」

「どう済まないんだ?どうやって俺らを?というかイケメンだね。女の子っぽくしてあげようか?」

片岡「っっ!!!」

不破「怖くないのヤクザが...!」


「まあな。だって俺らヤクザなんて何人も潰してるもんな〜」

矢田「えっ...」

「この子タイプ〜何日持つかな〜」

「おいおいずるいぞ〜?まあこの子もいいかも...」

渚「っ...」

この異様な男達に女子達は焦る...どう切り抜ければいいのかも分からず男達はゲスな思想を堂々と話す。




そして相手が中学生の女だけだと抵抗している女子以外には意識を向けずに隙だらけで余裕ぶっていた...


「.........やっぱり来てよかった...」スッ...




「いい加減抵抗はやめよう?お兄さん達が優しいうち」

“バチチッ...!”

緑色の暗殺者が男達の背後を捉えた。

「じゃあ...そろそろいこっかっ!?!?」ゴッ

「どうしっぐぎっ!?」

「ごほっ!?」

「ぎゃっ!?」

次々に男達の顎狙って気絶させていく。

「なんだっ!?この女どものっ!?!?ごあっ......!?」

片岡を掴んでいる男の腕に緑色の電気を纏う腕が...

そして男に顔を見られる前に強烈な一撃が腹に突き刺さった。


出久「みんなに何してるんだ...!それに何まだ片岡さんに触ってるんだよ、この屑ども...!」

片岡「緑谷君...!」

「お、おい!何して」

出久「ふんっ!!」

「ぶべぇ!?」

ユウジに絡んでいた男も参戦しようとしたが、余裕で気絶させた。

ユウジ「お、お前...は...!?」

出久「...今あったことはお互い秘密にしましょう。そちらの方がいいでしょう?」

出久の言葉のユウジは全力でうなづいた。

出久「スタッフさん!大変です、この人達何か飲んで暴れて気絶して...よく分からないんですが...」

スタッフ「申し訳ございません!ただいま...!......こいつらドラッグでイカれてたのか...!?こんな大人数で...」


渚「...女子はあんな風に男よりも強気で反抗したりして、それ以上に男子はあんな風にカッコつけなくちゃいけない時もあるから...本当...


男になるって...辛いよね...」

ユウジ「渚ちゃん...」

渚「今度会うときはタバコもお酒もやめてカッコ良くなってね。もちろんドラッグとダンスもやめて」

-----

茅野「どうしてここに!?」

出久「実はここのバーには未成年を攫うヴィランがいることを聞いたんだ...まさにアイツらがヴィランだったんだろうね...」

矢田「ヤクザのこれ見せても意味なかった...」

出久「うん...ヤクザには組によって力はあるけど、個性社会の影響でヴィランの犯罪組織の方が強いんだ。仁義なんてないし、個性を容赦なく使うからね...」

片岡「あのままだったら私達...」

片岡の手が震えているのに気づいた出久は片岡の両手を自身の両手で包んだ。


出久「大丈夫。もう平気だよ...」

片岡「...っ!」

震えが収まり、出久はそっと手を離した。


出久「ふぅ...本当にみんなが無事で良かったぁ」ニコッ

出久はみんなが無事でホッとした笑みを浮かべた。すると女子達の頬が赤く染まった。

速水(緑谷...1人じゃ危ないのに私達のために...///)

岡野(ヴィラン達の顎を的確に狙って脳に刺激を与えて気絶させるなんて...凄い...かっこいい...///)

不破(本当に主人公みたい...顔は幼い部分残してるのに凄くかっこよかった///!)

片岡(やばい...心臓が自分でも分かるくらいドクドクしてる……あんな風に助けてくれるなんて...もぅ...///)

矢田(緑谷君...心配で来てくれたんだ...///)

出久「行こう!」





茅野「...何考えてたの私...はぁ...意味わかんない...気持ち悪い...」ボソッ

出久「どうしたの茅野さん?」

茅野「ううん?あんな嫌な人達に会うなんて最悪だなって」




渚「ありがとう緑谷君」

出久「た、大変だったね...」

渚「うん。何もできなかったけどね...私はみんなの後ろにいたようなもんだよ...」

出久「...ん?」




渚「どうしたの...?私の顔に何かついてる.........あっ......な、なりきり過ぎたらしい!ぼ、僕着替えてくる!!」


出久「いってらっしゃい......(あそこまで真剣になりきってたなんて......でも...失礼なのは承知だけど、


女子にしか見えなかった...)」

こうして非常階段のドアを開けて進むことができたのだった...

寺坂「なんで緑谷いるんだよ。トイレじゃ...」

出久「...あっ」

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