新オズの臆病ライオン
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第一幕その五
「出られなくてね」
「代理でドロシーが出てね」
臆病ライオンもお話します。
「僕達も一緒なんだ」
「僕達も代表だよ」
腹ペコタイガーはこうお話しました。
「オズの国のね」
「それで今からあちらに行くんだ」
トトは今もドロシーの足下にいます。
「そうするんだ」
「僕は朝起きたら都の宮殿にいたんだ」
それでと言うボタンでした。
「それでドロシーに誘われて一緒に行くことになったんだ」
「ううん、会議なんだ」
そう聞いてです、神宝は唸る様に言いました。
「政治だね」
「そうだね」
カルロスも頷きます。
「完全にね」
「どんなお話をするかわからないけれど」
それでもと言うジョージでした。
「政治のことなのは間違いないね」
「それじゃあ私達はただ一緒に行かせてもらうだけね」
ナターシャはこう思いました。
「子供だから」
「子供は政治に関わらないしね」
恵梨香も言います。
「それじゃあね」
「あっ、皆も会議に参加してもらうわ」
ここでドロシーはこう言いました。
「それだけでもいいのよ」
「そうなんですか?」
「参加させてもらうだけでもいいんですか」
「それも子供なのに」
「私達もですか」
「政治の場にいていいんですか」
「私だって貴方達と変わらない年齢でしょ」
ドロシーはにこりと笑って答えました。
「オズの国にいても」
「そう言われますと」
「確かにそうですね」
「ドロシーさんも僕達と年齢変わらないですね」
「何歳か年上なだけですね」
「三歳か四歳位でしたね」
「オズマもでしょ」
オズの国家元首である彼女もというのです。
「オズの国は皆歳を取らなくて」
「ずっとですね」
「ドロシーさんもオズマ姫も子供のままですね」
「僕達と同じ」
「けれど政治に携わっておられますね」
「お姫様として」
「だからね」
それでというのです。
「皆もよ」
「そのことは気にしないで」
「それで、ですか」
「会議に参加していいんですね」
「政治の場に」
「僕達も」
「そうよ、それに政治のことを知ることもね」
このこともというのです。
「いい勉強よ」
「ほら、あれだよ」
ここで臆病ライオンが言ってきました。
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