星河の覇皇
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第八十五部第二章 日本大使館その三十九
「エウロパで韓国料理は誰も食べなかったそうね」
「連合軍がエウロパ市民に勧めても」
「好意でね」
「そうしてもだったそうですね」
「唐辛子の色のお料理を見ただけで」
ただそれだけでというのだ。
「全くです」
「箸を出そうとしなかったそうね」
尚エウロパでは箸を使わない、フォークやナイフやスプーン等なのでそれでこの度もフォークやナイフやスプーンとなる。
「どうやら」
「料理ではないとさえです」
「言ったそうね」
「まだ連合とエウロパが決別する前の」
その時のというのだ。
「交流があった時にも」
「千年以上前にもだったそうね」
「エウロパ人は韓国料理にはかなり抵抗があったとか」
「辛過ぎると言ってね」
「同じアジア料理でも和食や中華料理はよく口にしても」
ただしエウロパ各国でそれぞれの口に合う様にアレンジはされていた。
「韓国料理はです」
「かなり抵抗があったらしいわね」
「その様ですね、逆にです」
金はこうも言った。
「韓国人はあの味でないとです」
「食べられないわね」
「あの極めて辛い味が」
刺激と言っていいそれがだ。
「まさにです」
「韓国人の好みの味ね」
「はい」
金はその通りだと答えた。
「私にしても一日一回はです」
「韓国料理を食べないとなのね」
「元気が出ないです」
尚三食常に大量の甘いものは必須である。
「どうにも」
「それが韓国人ね」
「あの辛さがです」
韓国料理のそれがというのだ。
「力の源です」
「そういうことね」
「ですから」
それでというのだ。
「今もです」
「食べているのね」
「そうしています」
「内相もそこは同じね」
「左様です」
「そうね」
「そしてやはり韓国料理には甘いお酒というのは」
このことはというと。
「欠かせないですね」
「マッコリね」
「あのお酒がです」
「あの辛さに余計に合うわね」
「本当にそうですね」
「お酒を選ぶ料理ではあるわね」
韓国料理はというのだ。
「それは」
「先程お話した通りですね」
「そう、あの辛さに合うお酒はね」
「選ばれます」
「エウロパ人も色々なお酒を飲むけれど」
「それでもですね」
「韓国料理にビール等は合っても」
それでtもというのだ。
「どうにもワインにはね」
「難しいですね」
「そして何といってもあの辛さは」
「エウロパ人には無理がありますね」
「子供が逃げたそうね」
カバリエは笑ってこうも言った。
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