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星河の覇皇

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第八十五部第二章 日本大使館その三十七

「あの国はいつも飲んでいるのよ、それに」
「お酒がですね」
「元々好きな国だし」
 これもロシアの特徴である。
「だからね」
「飲みますね」
「あの国はね、そして内相としては」
「ロシアでの会議もありましたが」
「その時も飲んでいなかったわね」
「はい、お酒はあくまで」
 金は日本酒を飲みつつカバリエに話した。
「お仕事が終わった時、夜に飲むもので」
「お昼には飲まないわね」
「決して」 
 ロシアにいる時もというのだ。
「出される前にです」
「お茶を言っているわね」
「ロシアンティーも好きですから」
 金はここで笑って話した。
「ジャムを舐めつつです」
「飲むこともよね」
「はい、ただその紅茶には」
 ロシアのそれにはというのだ。
「お砂糖をです」
「内相には絶対のことね」
「はい」
 まさにというのだ。
「甘い紅茶は」
「そうね」
「お茶は甘くないと」
 金の場合はだ。
「どうにもです」
「飲めないわね」
「飲めますが」 
 それでもというのだ。
「味気ないです」
「甘くないと」
「お茶にしても」
「だからロシアンティーにしても」
「お砂糖を大量に入れます」
「そうして飲むわね」
「そしてジャムも舐めます」
 こちらも忘れないというのだ。
「両方の甘さを楽しみます」
「やはりそうね」
「何でもロシア軍では」
 金はこの国の軍隊の話をした。
「携帯食の紅茶にです」
「お砂糖を恐ろしい位入れるそうね」
「その様ですね」
「大量のお砂糖でね」 
 まさにそれでなのだ。
「カロリーを摂取するのよ」
「そうして寒さに対しますね」
「とにかくあの国の寒さは凄いから」
「そこにあるだけでかなりのカロリーを消費しますね」
「そうなるから」
 だからだというのだ。
「携帯食でもね」
「お砂糖をかなり入れますね」
「そして恐ろしい甘さにして」
 そのうえでなのだ。
「飲むわ」
「左様ですね」
「あの国らしいわね」
「甘さも必要ですが」
「それは寒さに対する為よ」
「それがロシアの寒さですね」
「ちなみにこのお酒も糖分の塊よ」
 カバリエは今自分達が飲んでいる日本酒の話もした。 
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