| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ドリトル先生の落語

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第十二幕その三

 春琴さんはモダン焼きを注文して食べます、それでこんなことを言いました。
「いや、このモダン焼きもです」
「好きなんだね」
「お好み焼きや焼きそばもええですが」
「モダン焼きもだね」
「好きでして」 
 それでというのです。
「結構食べます」
「そうなんだね」
「それとです」
 春琴さんはさらに言いました。
「今度モダン焼きの落語をです」
「お話するんだ」
「英語で」 
 そちらでというのです。
「考えてます」
「それは面白いね」
「そう思います?先生も」
「そう思うよ、こうした食べものはね」
「イギリスにないですね」
「まず発想でね」
 その時点でというのです。
「ないからね」
「そうですね、そやから」
「やってみるんだね、まずやってみる」
「それが大事だね」
「チャレンジ精神ですね」
 春琴さんは笑って言いました。
「お笑いは」
「そうそう、もうね」
「チャレンジですね」
「やってみることがね」
 まさにこのことがというのです。
「何といってもね」
「大事ですね」
「そうだよ」
 これがというのです。
「本当にね」
「私もそう思いますさかい」
「モダン焼きをだね」
「落語でやってます」
「頑張ってね」
「はい、ただです」
 ここでこうも言った春琴さんでした。
「イギリスでこうしたお料理はほんまないんで」
「どうお話するかだね」
「それも面白く」
 その様にというのです。
「考えてます」
「悩んでるかな」
「かなり。いや古典落語を英語でお話するのも難しいですけど」
「そうしたこともだね」
「イギリスにないもんをネタにして」
 落語のというのです。
「それをお話するのもです」
「難しいね」
「英語でするのも」
「そうだね、けれどね」
「それをですね」
「することもね」 
 それもというのです。
「またね」
「ええことですね」
「試行錯誤、時にはミスもね」
「することですね」
「そしてそうしたことから学んで」
 そうしてというのです。
「成長するのがね」
「人間ですね」
「そうだよ」
 こうお話するのでした。
「何でもね」
「ほな先生も」
「数えきれない位ね」
 春琴さんに笑ってお話しました。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧