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マングローブ林がなくなり

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第三章

 別のマングローブ林が伐採されその木が燃料になってだった。
 跡地が海老の養殖場になった、そうしたことが繰り返されると。
「まずいな」
「ああ、環境破壊が進んできた」
「マングローブ林がなくなってな」
「海老の養殖場を造っても」
「使えなくなったら放棄する」
 そうしてというのだ。
「そしてまた新しい林を伐採する」
「そうして繰り返すとな」
「そうなるとな」
「環境破壊が進んだな」
「これは困った」
「更地が増えた」
「このままでは海老なんて養殖出来なくなる」
「木もなくなる」
「いいことはない」
「どうすればいいんだ」
 マレーシア政府も事態に気付いてだった。
 どうすべきか考えた、それでだった。
「植林だな」
「それをするか」
「もう一度マングローブの木を植えよう」
「そして環境を復活させよう」
「そうするしかない」
「切った後は植える」
「やはりこれしかない」
 こう話してだった。 
 実際に植林した、すると時間はかかったが。
「戻ったな」
「環境が」
「有機物も戻った」
「それで海老もそうなった」
「恵みが戻った」
「そうなったぞ」
 マレーシアの人達はこのことを喜んだ。
「ヤエヤマヒルギやオヒルギの胎生種子を植えるが」
「まず水に漬けて発芽させる」
「そして苗木としてから植える」
「その時潮に流されない様にする」
「支柱にくくりつけて」
「手間はかかるが」
「あの林を辱知していれば出来る」
 マングローブ林をというのだ。
 マレーシアでは実際にそうしてマングローブ林を復活させた、その話を聞いた居蔵は再びマレーシアの水産業の援助の為にこの国に来ていた時にラシールから話を聞いたが。
「よかったですね」
「はい、時間はかかっていますが」
 それでもとだ、ラシールは居蔵に答えた。 
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