八条学園騒動記
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第七百二十二話 哺乳類その十一
「ハンバーグやソーセージにしてもな」
「食べますか」
「ソーセージにすると無駄なく食べられるな」
「そうですね、残った部分でもです」
家畜の肉のとだ、上等兵も答えた。
「挽肉にしまして」
「それを腸に入れるとな」
「食べられますね」
「後は燻製にすればな」
「ソーセージの出来上がりです」
「美味しく無駄なく食べられる」
ソーセージはというのだ。
「だから連合でも広く食べられているが」
「鯨や海豚のものもですか」
「あるのだ」
「そうなのですね」
「保存も効くしな」
ソーセージはというのだ。
「尚いい」
「燻製ですからね」
「それで鯨や海豚もだ」
「ソーセージにもしますか」
「そうして食べる」
「それにハンバーグにもしますか」
「挽肉にしてな」
ソーセージと同じくというのだ。
「そうしているのだ」
「左様ですね」
「アザラシ等もそうして食べる者がいる」
ハンバーグやソーセージにしてというのだ。
「連合ではな、またドッグフードやキャットフードにもな」
「なりますか」
「動物園の生きものの餌にもな」
これにもというのだ。
「なる」
「用途は多いんですね」
「そうだ、無駄なものはだ」
「ないということですね」
「そう考えるが連合でな」
「実際にそうしていますね」
「捨てるものがないともな」
その様にもというのだ。
「考えていてだ」
「実践していますね」
「だからどんな肉も食べてだ」
「人間があまり食べないなら他の生きものに回す」
「そしてあらゆるものを再利用してな」
「使えるだけ使うのですね」
「食べられるなら食べてな」
そうもしてというのだ。
「そのうえでだ」
「国家を回していますね」
「そして発展している、資源は無限ともだ」
その様にもというのだ。
「考えている、ゴミとして捨てても」
「まさに最後ですね」
「その最後もな」
ゴミになろうともというのだ。
「燃やしてエネルギーにだ」
「火力発電等のですね」
「元にするのだ」
「そうしていますか」
「そしてゴミの後の灰もな」
「利用しますか」
「灰は灰で使えるからな」
そうしたものだからだというのだ。
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