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ドリトル先生の落語

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第十幕その八

「先生よく言われますが」
「うん、本気でお笑いをしていないかね」
「騙そうとしている人はですね」
「目が笑っていないよ」
「一見面白くても」
「他にもカルトの人はね」
 そちらの人達はといいますと。
「目がおかしいんだよ」
「笑っていなくて」
「何か得体の知れない」
 そうしたというのです。
「狂信的な」
「そうした目ですね」
「だからそうした人達の目もだよ」
「見ることですね」
「目は口程にものを言うと言うけれど」
「そういうことですね」
「そう、目が笑っていない人は」
 本当にというのです。
「冗談抜きでね」
「危険ですね」
「そういうことだよ」
「そのこと覚えておきます」
 トミーも確かな声で応えました。
「僕も」
「そうしていてね」
「そう思うとテレビは気を付けないといけないですね」
「どの国でもね、新聞や雑誌は文章を読んで」
 そうしてというのです。
「頭の中でどういった状況か考えるね」
「そうなりますね」
「けれどテレビは映像と音声でね」
 その両方でというのです。
「目と耳から頭の中に直接入るから」
「効果が強いんですね」
「ヒトラーやスターリンの演説をまともに見てね」
「物凄く影響を受けましたね」
「それが視聴者全員に一気に来るから」
 目と耳からというのです。
「その影響力ここでは悪影響だけれど」
「それは絶大ですね」
「だからテレビは問題があって」
「注意しないといけないですね」
「それだけにマスメディアの中でも絶大な権力を持って」
 そしてというのです。
「そちらに出演することがね」
「かなりのステータスにもなったんですね」
「そうだたんだ、けれどその権力を悪用して」
「腐敗していって」
「その結果ね」 
「今の状況があるんですね」
「そうだよ」
 まさにというのです。
「放送していれば視られる」
「それで適当な番組を制作していって」
「いい加減な芸人さんばかり出してね」
「どんどん面白くなくなって」
「そしてね」
 その結果というのです。 
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