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夢幻水滸伝

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第三百十九話 ロサンゼルスからはじまるその六

「そうですね」
「そやけどな」
「軍をみだりに用いることはですか」
「せんわ」
 絶対にというのだ。
「ほんまな」
「そうですか」
「ただ軍隊は拡大して質もな」
 こちらもというのだ。
「よおしてな」
「強い軍隊にしますか」
「それを見せるんや」
「カルフォルニア州の街や村に」
「そうする、それと今思いついたけどな」
 トウェインは市長にさらに話した。
「飛行船とか気球とか飛行船使ってな」
「そうしてですか」
「わいの勢力の宣伝するか」
「州全体に」
「ああ、ビラを撒くか」
 そうしたものを用いてというのだ。
「空からな」
「そうされますか」
「そうしたらな」
「トウェイン様の勢力にですね」
「降る街や村が増えるやろ」
「成程、宣伝ですか」
「プロパガンダに力を入れたら」
 そうすればというのだ。
「その分な」
「降る街や村も増えて」
「勢力拡大もな」
 こちらもというのだ。
「楽になるさかいな」
「それで、ですね」
「ああ、空からな」
「そうしたこともしていきますか」
「そうしてくわ、戦をせんでもや」
 トウェインはそれでもとも言った。
「しかしな」
「それでもですか」
「街や村の外には獣やモンスターがおるな」
 市長に彼等のことも話した。
「そして賊もおるやろ」
「彼等の退治や討伐ですか」
「それもあるからな」
 だからだというのだ。
「それでや」
「そちらにですね」
「軍を向けなあかんからな」
「軍は動かしていきますね」
「わいも出るわ」
 トウェイン自身もというのだ。
「そして戦ってな」
「退治や討伐をされていきますね」
「そうするわ」 
 こう市長に話した。
「そうしたらええやろ」
「はい、トウェイン様のステータスを見ますと」
 市長は実際の彼のそれを確認して答えた。
「神霊の域に達しています」
「そやからやな」
「星の方は十万の兵に匹敵するといいますが」
 その戦力はというのだ。
「トウェイン様の域に達しますと」
「それ以上か」
「はい、圧倒的過ぎます」 
 こう言うのだった。
「百万の兵にもです」
「匹敵するか」
「そうかと。ですから」
「その辺りのモンスターや賊はか」
「ものの数ではないかと」
 そこまでの強さだというのだ。 
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